3月9日(火)

 早朝より排便。下痢気味のようで泥状であった。朝方、3回嘔吐。少し。唾液を出したような感じ。午前中に体拭き。昼食から低菌食になった。しかし薬を飲む時のお茶以外何も口にしていない。うがいは3回、吸入も3回できた。19時半ごろ鼻血。嘔吐用に枕元に置いている洗面器を振り回して遊んでいるうちに鼻にあたり、出血。鼻血が出た左側に血を止まりやすくする薬に浸した綿を2つ、右に1つ入れた。歯磨きはできなかったが3回目の吸入はした。朝までそのままの方が良いとのことで鼻に詰めたまま寝た。いびきも多かった。
 今日もよく遊んだ。ゲームもしたが、しりとりも2時間くらいした。この日のお気に入りは 洗面器を逆にして太鼓のように 足で叩くことだった。体温は37.6度から37.3度。排尿25回(前処置中は毎日20回前後あったが過去最高)。

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      3月8日(月)

 ひでくんの入っている小児病棟内の低菌用個室には、やはりへパフィルターが設置されてあって、部屋の空気は清浄に保たれるようにしてある。まあくんの移植で利用した4階との大きな違いは、部屋を出ると一般の小児病棟の普通の廊下であるというところ。廊下をはさんで向いには普通の個室が並んでいる。つまり廊下には普通のエアコンの空気が流れている。部屋の外にあるポンプ式の容器に入った液で手を消毒してから入室。入室後、もう一度手を消毒。履物は履き替えない。外履きのまま部屋に入るようになっている。トイレは個室の中にあり、付き添い者が使用できる。ベッドの頭のところに置かれたアイソレーターは、幅がベッドとほぼ同じで、ベッドの頭側の外に置かれ、まあくんの時のものよりずっと小型。そのかわりというか、180cmぐらいの高さのアイソレーターの先からアクリル板のような天板がベッドの頭側半分まで出ていて、本体からつきだした2本の支柱で固定されている。天板からベッドの両サイドまで透明なビニルシートが下がっている。天板の先にも同じものが下がっていてひでくんがベッドにすわったときにちょうど頭のあたりまでくる。これが頭に触れるたびに「ひでくんはここから出たらあかんねん」と彼は言う。天蓋のかかった王子様のベッドみたいな感じ。出るのは大便をポータブルトイレでするときだけ。ベッドの足側半分はシートで覆われた部分から出ていて、付き添いは天板先のシートをめくって薬の服用や吸入をさせたりする。シートをめくるたびに、「まいど!」という感じになる。アイソレーターは通常は低速。医療者などが「まいど!」のときは高速にする。滅菌水の出る洗面台が部屋内にあるのは4階と同じ。食器や吸入用の器具はミルトンで消毒。 
 今日の段階で白血球数は2000。ひでくんの場合、前処置の副作用はまだ軽い感じで、嘔吐も昨日は3回、今日は2回ほど(昨日からお母さんと一緒になると俄然元気になった)。3月5日と6日(前処置開始後5〜6日目)が苦しかったようだ(付き添いは父。嘔吐は6回ほど)。
 いよいよ明後日、移植。明後日の10時ごろ主治医が提供される骨髄を受け取りに関東のほう(ここまでしか教えてくれない)まで行き、2〜3時間でこちらへ運んで来てくれるとのこと。感謝。血液型が同じなので、バッグのまま、輸血のようにして8〜10時間かけてIVHのルートを使って身体に入れていく予定。大成功を祈るだけだ。
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骨髄移植日記
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B 前処置8日目〜9日目(前処置終了)


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