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道の作用



道は万物の根源  老子 道編 4章 p26

道冲、而用之又不盈。淵兮似萬物之宗。
挫其鋭、解其紛、和其光、同其塵

あたごやまたぬき による解説

ここで語られている事を解りやすく説明すると「空席がある」という言葉の意味を考える場合を想定しよう。
たとえば、この「空席がある」の空席を「上野発の夜行列車の空席」とする。
やがて、東北新幹線が青森まで開通したとしよう。
すると、これまで必要不可欠で脚光を浴びていた「上野発の夜行列車」が価値を失う。
これがこの部分の「和光同塵」だったのである。
これは、どの産業のどの製品もそうなのである。
地デジ化すると、アナログテレビ自体はあなたの家から無くなる訳ではないのだが、価値は低くなる。
これがこの部分の「和光同塵」だったのだ。
そして、いつかリニアが引かれることになれば、東北新幹線だって同じ目に遭うのである。
これが「道冲、而用之又不盈。淵乎似萬物之宗」なのである。この競争は、どこまでも尽きないのである。
銃が発明されて、刀の切れ味が重要でなくなったように。
石に文字を削って書いていたのが、墨を使って紙に書くようになり、活版印刷が発明され、そして電子書籍に。
ビデオテープからDVD、そしてBlu-rayへ。
紙テープからフロッピー、USBメモリ、そしてSDカードへ。

  道の作用 

ふいごの作用  マンガ 老荘の思想 p179

天地之間、其猶槖籥乎。虚而不屈、動而愈出。

天地の間はまるで「ふいご」のようだ。空虚なのになくならず、動くことで、ますます出る。

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