妊娠初期の薬について
Q:
私は軽い糖尿病を患っていて、妊娠がわかるまで薬を飲んでいました。今から考えると、3週から4週にかけてまででです。
飲んでいた薬はメルビンという錠剤を朝夕食後1錠づつです。
妊娠がわかってからは、糖尿の症状がよくなっていたこともあり、薬はのんでいません。
妊娠3週からは胎児の器官が出来る時期ということを本で読み、すごく不安になりました。
大丈夫なのでしょうか。
また、異常がある場合はいつ、どのようにしてわかるものなのでしょうか。
その風邪薬を飲んだのが、4週以降だったら何か危険性があるのでしょうか?
最終月経日があんまり確かじゃないので、もしかしたら4週以降に飲んでしまっている可能性もあります。。。

妊娠3週から4週にかけて、妊娠に気付かないうちに糖尿病の薬を内服していたということを心配されているのですね。 現在6週という早い時期に、もうすでに妊娠がわかっているのですから、月経周期も規則正しく、妊娠週数も修正する必要がない正確なものということですね。(月経開始日から排卵日までの黄体期が長い方などでは、最終月経から算出した妊娠週数・予定日とずれる場合もあります。)
メルビン Melbin(住友)(糖尿病治療剤・ビグアナイド系血糖降下剤)を朝夕1錠:250mgずつ、一日500mg内服されています。1日最高投与量は750mgの薬です。妊婦又は妊娠している可能性のある方には禁忌であり、妊娠中に服用すると形態異常の赤ちゃんが生まれる危険もあるとのことです。
ただ、薬が胎児に影響を及ぼして催奇性などの危険があるのは、妊卵が着床する4週以後ですから、4週に入ってから、どの程度の量を内服されたかということがポイントとなると思います。着床する前の3週の時期の内服で、仮に薬が妊卵に影響していたとすれば、もうすでに自然流産の経過をたどっている可能性が考えられます。
はっきりとしたことが言えなくて、申し訳ありませんが、次回の妊婦検診時に担当医によく相談してくださいね。ただ糖尿病を治療しておくことはとても大切なことですから、根本的なこととリスクを考え併せた上での薬剤の使用が原則になります。どうぞ不安なく過ごすことのできる相談ができますように。
もし、風邪薬を飲んだのが妊娠4週以降だったら、赤ちゃんに奇形発生の影響を与える可能性があるかもしれません。でもそれは、薬剤の作用によって異なります。どのランクに属する薬剤なのか、個々に検討する必要がでてきます。
パブロンゴールドということですから、心配の要らないランクのお薬です。