妊娠中期
妊娠中の湿布について
Q

 今18wの妊婦です。
 お正月に手首を痛め、腱鞘炎になってしまいました。
 そのうち治るだろうと、しばらく放っておいたところ、痛みが治まらず、さらに手首をかばうために腕全体が痛くなってしまいました。妊娠中に湿布はまずいかな?
と思い、湿布も貼っていませんでした。近所の外科に見てもらったところ、「注射と薬で治す」と言われたので、「妊娠中なのに大丈夫ですか?」と聞いたところ、「じゃぁ、塗り薬で様子をみよう。湿布くらいは貼っても平気だよ」と言われました。でも、イマイチ信用できなくって、いまだに、塗り薬も湿布もしていません。でも、このままだといっこうによくなる気配もないので、塗り薬を塗ろうかどうか迷っています。本当に大丈夫なんでしょうか?



 お正月に手首を痛めたとのこと、手首の使いすぎによるものでなく、捻挫やけがでもされたのでしょうか。手首の親指側が痛みますか?(親指を中に入れて手を握って、手首を小指の方に曲げると痛みますか?)ドケルヴァン腱鞘炎といわれましたか。
 腱鞘炎の治療としては、まず急性期の腫れや熱感、赤味がある間は冷やすか冷湿布をしながら、安静にすることが大切です。さらに安静を保つために、テーピングないしは弾性包帯などで固定するといいです。
 また、できるだけ家事や手首に負担のかかる動きは避けるようにして、自然回復を待ちます。

 さて、妊娠中でも、局所的に塗り薬や湿布など外用薬を使う分には、そんなに神経質にならなくても大丈夫ですよ。どうしても毎日使う手ですから、痛みがなくなるのに時間がかかってしまいやすいですし、手首をかばって腕全体が痛むということはありがちです。もう、1ヶ月以上経ちますし、まだ痛みが続いて日常生活がつらいようなら、もう一度、妊娠中であることを告げて整形外科を受診される方がいいと思います。
 
 お産後は、特に赤ちゃんのお世話や授乳などで、手は大切です。今のうちにすっかり治すようにしたいですね。

 さて、どうしても処方される湿布を使いたくないようでしたら、じゃがいも湿布をされるどうでしょう。(里芋ならばなおいいです。)作り方は簡単です。じゃがいもをよく洗ってそのままおろし器ですりおろして、酢を少々と小麦粉を耳たぶくらいの固さになるまで混ぜて、ガーゼにとって、じゃがいも湿布にします。直接湿布をして乾燥したら取り替えます。サランラップに包んで冷蔵庫で作りおきをしていてもいいです。ちょっと臭いですけど、乳腺炎やしこりの時などにもよく使う湿布です。これだと自然の食べるものなので、安心だと思いますよ。

Q

 お返事ありがとうございました。その後、貰った薬を塗らずにそのまま放置していたんですが、やはり治る気配がなかったので、早速塗ってみました。

 すぐによくにはならないと思いますが、気長に治るのを待ってみようと思います。もし、よくならないようだったら、また病院に言ってみようと思ってます。そんなに神経質にならなくっていいんですね。
安心しました。赤ちゃんが産まれたら、抱っこしなきゃいけないし、そうなると、利き手に力が入らないなんて、危なすぎますよね。

2002/01/31

妊娠中期
鉄分摂取のサプリメントについて
Q

 現在22Wです。
 4〜5日前から時々貧血(気分が悪くなり、血が下がるようなクラクラする感じ)のような症状があります。
 倒れる程ではなく、しばらく休んでいれば良くなります。

 初期の血液検査では特に貧血とは言われていませんが、この時期になってやはり鉄分不足なのかと思い、3日前からローラテツタブ2粒(2粒に鉄12mgを含む)を食べ始めました。
   妊娠前にも何度か食べていたことがある商品ですが、この手のサプリメントは妊娠中でも摂ってかまわないのでしょうか?

 食事もバランスよく摂るように気をつけているつもりですが、鉄分に関しては食品だと1日にどのくらい食べれば足りるのでしょうか。

アドバイスよろしくお願いします。



カンジダ膣炎のほうは、すっかり良くなりましたか。もう、安定期に入りましたね。

> 初期の血液検査では特に貧血とは言われていませんが、この時期になって
> やはり鉄分不足なのかと思い、3日前からローラテツタブ2粒(2粒に鉄12mgを含む)を
> 食べ始めました。

妊娠すると、お母さんの循環血液の総量が増えるため、どうしても血液が薄くなり、生理的に貧血になりやすい状態となります。自分で気を付けて実行され、良い心がけですね。
 ローラテツタブは、明治製菓の2粒にプルーン120個分の鉄12mg 偏食気味の方に という健康食品ですね。(おいしいですよね (^-^)。)
 現在22Wですし、さらに薬ではありませんし、食べてもらって大丈夫ですよ。

> 鉄分に関しては食品だと1日にどのくらい食べれば足りるのでしょうか。
 
 鉄の栄養所用量は、妊娠前半期---12mg、妊娠後半期・授乳期---15mgとされています。
もし貧血がすすんで、検査により血色素量が11g/dl以下となる鉄剤などの投与が必要になってきますが、まずは、努めて食事で補うことが大切ですね。
 
 鉄分にも動物性と植物性があります。レバー・あさり・かきなどに含まれる動物性鉄分の方が吸収がよいといわれていますが、大豆製品・ほうれん草などに含まれる植物性鉄分も工夫すれば吸収率を高めることができます。動物性タンパク質を含む食品やビタミンCと組み合わせて食べると吸収率がよくなります。

*****鉄分を豊富に含む食品(100gあたり) *****
野菜類---モロヘイヤ 11.0g 、ほうれん草 3.7g 、小松菜 3.0g 、春菊 1.9g 、ブロッコリー 1.9g

魚介類---干しひじき 55.0g 、わかさぎ 5.0g 、どじょう 5.0g 、まいわし(丸干し) 4.0g 、しらす干し 4.0g 、あさり(穀付) 2.8g

肉類---豚レバー 13.0g、鶏レバー 9.0g 、牛レバー 4.0g
大豆製品---凍り豆腐 9.3g、湯揚げ 4.3g 、納豆 3.3g
 
--- http://www.bob-an.com/foodlife/encyclopedia/eiyouso/cal_vitad_tetsu.htm ---

 鉄分の多い食品としては、レバーなどの動物性のものの他にも、ひじきなどの海藻類、ほうれん草などの野菜類、ごま、プル−ンなどの種子などの植物性のものもあります。

医療施設によって異なりますが、お産までに最低1回は(妊娠28週ころ)再度、血液検査が行なわれるはずです。その時も、貧血に問題がなければいいですね。

Q
ありがとうございました。
 
> カンジダ膣炎のほうは、すっかり良くなりましたか。もう、安定期に入りましたね。
 
はい。2週間程で良くなり、今のところ再発もしてません。


> 妊娠すると、お母さんの循環血液の総量が増えるため、どうしても血液が薄くなり、
> 生理的に貧血になりやすい状態となります。自分で気を付けて実行され、良い心がけですね。
> ローラテツタブは、明治製菓の2粒にプルーン120個分の鉄12mg 偏食気味の方に という
> 健康食品ですね。(おいしいですよね (^-^)。)
> 現在22Wですし、さらに薬ではありませんし、食べてもらって大丈夫ですよ。

良かったです、ちゃんと確認するまではと思って、この3日間は食べるの
止めてました。
そのせいかどうか今日も仕事帰りのバスの中で、ちょっと気分が悪くなってしまいました。
 
 > > 鉄分に関しては食品だと1日にどのくらい食べれば足りるのでしょうか。
> 鉄の栄養所用量は、妊娠前半期---12mg、妊娠後半期・授乳期---15mgとされています。
> もし貧血がすすんで、検査により血色素量が11g/dl以下となる鉄剤などの投与が必要に
> なってきますが、まずは、努めて食事で補うことが大切ですね。
  
自分では気をつけているつもりでしたけど、1日15mgには全然足りてなかったように思います。
朝とお昼にも鉄分の多い食品をもっと取れば少しは近づきそうなのでなるべく食品から取るように頑張ってみます!

2001/05/31

妊娠中期
つわりの薬
Q

 21wです。
 今週始めに検診だったので、先生につわりが良くならないと相談したら、薬をだしてくれました。
毎食後一週間分で、確かに薬を飲むと大分調子が良いのですが、こんなに薬を飲んでも影響はないのでしょうか。医者が出してくれた薬なので信頼はしているのですが、心配です。今のところ、朝、昼と三日間くらい飲みました。マーズレンSという薬です。
それと食べ物のことですが、毎食ごはんだと飽きるので、朝食は食パンを食べることが多いです。バターだとカロリーが高いと思い、ハチミツつ付けているのですが、糖分の取り過ぎになるでしょうか。その他にお菓子類はほとんど食べていませんが、妊娠初期に血糖値が高い時がありましたので心配です。最近の検診では特に異常はありません。



 お薬を出してもらって、少し楽になって良かったですね。

 マーズレンSについてですが、胃潰瘍、胃炎の治療に用いられるもので、炎症を抑え、潰瘍の治りを早くする作用があり、また、組織の修復を促進する効果もあります。胃を保護するための粘膜防御因子強化剤です。
 副作用としては、吐き気、便秘、下痢、腹痛、腹部膨満感、口渇、顔面紅潮などが起こることがあります。
 医師から、妊婦さんであるセイナさんに処方されたものであり、心配される必要はありません。ただ、内服しないでも大丈夫、乗り切れるようでしたら、様子を見られて、ご自分で内服量や回数を調節されていかれると良いと思います。

> それと食べ物のことですが、毎食ごはんだと飽きるので、朝食は食パン
> を食べることが多いです。バターだとカロリーが高いと思い、ハチミツ
> つ付けているのですが、糖分の取り過ぎになるでしょうか。

 確かに、はちみつは健康に不可欠なミネラル・ビタミンをバランスよく含む理想的な自然の栄養食品です。また、はちみつは水分が20%、糖分が80%であり、疲労回復剤として即効性があるといわれています。
 それは、 普通の砂糖はしょ糖であり、しょ糖は多糖類で体内でブドウ糖と果糖の2つの単糖類に分解されます。それから吸収される事になりますが、はちみつの成分の80%の糖類はおおよそ半分がブドウ糖、半分が果 糖なので砂糖のように分解することなく、すぐに腸壁から吸収され20分後に血管に入り込み、すぐにエネルギーに変わるからです。

 ただ単純に食パン1枚の標準使用量10.0gとして、エネルギー量を比較すると、バター10.0gでは74.5kcal、はちみつ 10.0g では29.4kcalとなります。つけ過ぎに注意さえされればそれでいいと思います。
 レパートリーを増やすのでしたら、バターもしくはマーガリンの代わりに、はちみつだけでなく、低脂肪の植物性マーガリンや、ごまクリームなども使われると、良いかと思います。
 自然食品のお店なども、window shoppingがてら、出かけられると楽しいですよ。

 主食としては、ご飯や白い食パンだけでなく、粗挽きのパン(ライ麦のパン,全粒粉パン)やその他胚芽パンや、パスタやポテトなどもありますので、いろいろ試されるといいと思います。
 
 血糖値に関しては、最近の検診では特に異常がないということですので、そんなに心配しなくて大丈夫です。
 ですが、体重管理は、妊娠・出産にとって、とても大切な事です。
 身長と標準体重、普段の体重と現在の体重がわかりませんが、

> 食べるものにも注意しているのですが、ここ一ヶ月で2キロも太ってしまいました

ということでしたから、やっぱり要注意!です。
 つわりの時期は、どちらかというと、体重減少されるかたが多いので。。。

[体重管理等 - 助産婦おぎ 2001/01/07]〈質問2について〉

の今後の注意も参考にしてくださいね。

 はやく、つわりが良くなって、気分良くぷれまま生活をenjoyできるようになるといいですね。ひとつひとつのことをできるだけ、楽しい方向から見ていくようにしましょう。
 babyちゃんがおなかにいてくれる素敵な期間は、特別限定期間ですから。

2002/01/31

妊娠初期
薬とX線
Q

 今日、初めてサイトを見せていただきました。とてもアットホームな感じで、読みやすかったです。
よろず相談室へもいかせて頂きました。
というのも、実は私も薬とX線の胎児への影響を気にしているからです。
妊娠を確認したのが、1月14日でした。
最終月経初日が12月6日、終了が11日でした。
体調を崩して、胃腸科へ通院することになり、12月25日に腹部と胸部のレントゲンを撮りました。(胃腸科の先生はこの時期に妊娠は大丈夫だろうという判断でしたが、実際は、すでに妊娠していました・・・)
その後、胃薬を処方され、3日間ほど一日三回服用していました。
(ビオスミン・ドグマチール・マーズレンS・タフマックEの調合薬でした)
 
その後、まだ妊娠に気づいていなかったため、1月5日と6日に風邪薬のPL・ダイエース・フロモックスという薬を一日三回、ロキソニンという痛み止めを2回服用しました。この時期、すでに4週目にはいっているためとても不安です。胎児への影響はどれくらいあるものなのでしょうか?



 お腹の赤ちゃんの事ですから、いろいろと心配になってしまいますね。まず 最終月経初日が12月6日ですから、レントゲン撮影した12月25日は2週5日となり、胃薬を内服した3日間は3週1日までの期間となります。
ですから、排卵から1週間過ぎとなり、受精卵になってはいても、まだ着床はしていない時期です。もし薬やX線が影響しているとしたら、着床障害が起こりますので、妊娠は成立しません。
1月14日に妊娠が確認されているので、この薬やX線の影響はなかったと考えられます。
 
 次に風邪薬を飲まれた1月5日〜6日は、妊娠4週2日〜3日となります。
この時期を心配されてるのですね。
PL顆粒(感冒薬)やダイエース( 去痰薬の塩酸アンブロキソール製剤)、フロモックス(セファロスポリン系抗生物質)は、“〜治療上の有益性が危険を上回ると判断される場合にのみ投与することとなっている”お薬で
妊婦禁忌ではありません。

 気になるのは、ロキソニン(解熱・鎮痛薬)ですね。
 これは妊婦禁忌の薬ではありますが、妊娠末期の婦人には投与しないこと〔動物実験(ラット)で分娩遅延が報告されている。〕や妊娠末期のラットに投与した実験で、胎児の動脈管収縮が報告されている。
 ということで、妊娠後期に禁忌のお薬です。ロキソニンを内服されたのも2錠だけなのですから、心配ないでしょう。
 
 妊娠4〜7週が器官形成期という胎児が重要な臓器を形成していく時期ですから、もしも胎児に影響があったとしたら、多くは染色体の異常=妊娠初期の自然流産という経過をたどると考えるのが自然です。
 1月17日の6週0日で異常無しですものね。
 今の心配は無意味です。大丈夫!
 早く赤ちゃんの心拍が確認できると良いですね。授かったお腹の赤ちゃんの命、生命力と可能性を信じましょう。
 大切にしてあげてくださいね。

Q

胎児に影響がないというお言葉、とても安心しました!ずっと、不安で心配していました。
してはいけないことを、やってしまった・・・。と後悔でいっぱいだったのです。
佐伯先生に相談して本当に良かったです!!!
ありがとうございました。

主人と二人で、ヨカッタァ!と胸をなでおろしました。
まだまだ、これから大変なの時期がやってくるので乗り切れるように頑張ります。
今はつわりが始まって、とても辛く毎日が長く憂鬱になりがちです。
でも、サイトを見て、みなさんも頑張っているんだと励まされ負けないようにしています。
このサイトに出会えてよかったと思います。

2005/01/17

妊娠後期
喉飴って・・・
Q

 32週の妊婦です。
ここ2・3日、喉の調子が悪いのですが、市販の喉飴って問題ない
のでしょうか?
風邪薬と似たような成分が入っているものとかあるんでしょうか。

どうか教えて下さい。



 風邪をひきやすい時期ですね。喉の調子が悪いとうっとおしいし、咳やほかの症状が出てこない内に 早めに治してしまいたいですね。
 市販の喉飴についてですが、ス−パ−やコンビニなどでよく売っている「のど飴」(=キャンディ−)のことでしょうか。それとも、薬局で売っている薬事法に基づいた成分を含む医薬品のことでしょうか?

 妊娠中に医師が処方するトローチの場合でも、ランク外のもので、赤ちゃんへの影響はなく、必要に応じて内服してもらって大丈夫なものです。 

 キャンディ−の「のど飴」の場合は、薬局で売っているものほど薬効は期待できませんが、手軽にメント−ルやハ−ブ・果実エキスなどの効果もあって、乾燥によるのどの痛みが軽くなったり、スッキリしたりしますね。

 また妊娠32週というと、おなかもずいぶん目立って大きくなり、赤ちゃんのキックも力強く感じられる時期です。赤ちゃんのいろいろな器官が造られていく妊娠初期でもありませんので、そんなに心配しなくて大丈夫ですよ。

 でも、キャンディ−のど飴には、糖分もしっかり入ってますので、体重コントロール面で要チェックー!のどの炎症には、うがいが効果的です。のど飴もなめながら、こまめにうがいをするようにしましょう。
 風邪、早め早めに治してくださいね。

Q

私がなめているのはコンビニで売っているような喉飴です。影響が無いとのことで安心しました。

未だに喉の痛みは治らず、コンコン咳が出ている毎日です。
熱もなく鼻水ズルズルもなく、風邪ではないような感じなんですけどね(~_~;)

頑張って治しま〜す p(*_*)q

2002/02/06