2002年9月4日(水)

今日は朝早く起きてスワヤンブナートへ行く予定だったが、昨日は二人ともよる遅くまで起きていたため5時半に起きるのは無理だった。
やっぱりカトマンドゥは人が多くて活気に満ち満ちているし、
旅行に来ているわたしたちにとっては疲れる要素が満載なわけで…(言い訳長っ!!)
とにかく朝起きたのが8時過ぎだった。
あいにく雨が降っていて、気分もどんよりした。
早く出発しようということで、部屋を出る。
朝食はいらないとNorlingオヤジに告げると Why not?? って言われてネパリティーだけいただくことに。
オヤジがナモーブッダっていう所へいった時の写真を見せてくれて、
ネパールの自然がいかに美しいかを熱弁してくれた。
やっぱりそういう所にもいきたいと思った。
ちょっとしたchattingの後ようやく出発。

 

まず、カトマンドゥダルバールスクエアの博物館へ向う。
雨も降っていて、舗装されていない道はグジュグジュで最悪だった。
それに途中ですっごい
悪臭で吐き気をもよおす
ひつじやとりのつぶしたものを外に並べていたし、動物のフンとか生ゴミがちらばっていたので気分がわるくなったのだと思う。
舗装された道では客引きが危険。
でも初日と比べるとだいぶ強くなった。
怖いと感じなくなったし、しつこいのにも惑わされなくなった。
ダルバールスクエアのチケットは1週間有効なのでお金は払わなくてもよい。
今日もガイドするよ、と近寄ってくるひとが多い。
微妙に日本語を話せる奴が一番怪しい。
今度は負けじと日本語でやり返す。
小気味がよい。
もうだまされねー。
博物館にはいるのに250ルピー。
パタンのとは違い、美術品はなく、王宮の歴史や、歴代の王様の歩み、みたいなものが展示されていた。
最初はものめずらしく、見て回るのも楽しかったのだが、同じようなものばかりでだんだん飽きがくる。
どちらかというとパタンの方が素敵だった。
途中、五重塔の頂上まで上る。
姫路城並に急な階段だった。
明日は筋肉痛かな。
頂上から見たカトマンドゥの街は、周囲を雄大な山々に囲まれていて、レンガ造りの建物がどこまでも広がっていた。
空はさっきまで雨雲でどんよりしていたのに、晴れ間がひろがってきた。
自分の存在をちっちゃく感じた。

 

その後、郵便局をもとめむとて歩く。迷う。遠い。疲れる。
郵便局のシステムがわからず大変。
英語が通じる人はいいが、英語ができない人には横柄にも日本語で話し掛ける。
けっこう通じるものだ。
絵葉書を送る。私か絵葉書かどちらが先に日本につくことやら…。

 

タクシーを拾ってゴウサラとい通りまで行き、あるいてパシュパティナートへ向かう。
野生の猿がたくさんいた。
寺院に入る手前で、日本語ではなしかけられる。
大阪からきたというと、「稲本知ってる」とかいってくる。
会話を続けると、無理矢理、ガイドをしようとしてきた。
「金が欲しいんやったら、うちらは持ってない」
と、いうと、この前の奴と同じIDを見せてきて、
「大丈夫だよ。僕はアルバイトでやっているんだ」とかしつこくぬかしてくる。
今度こそ「ガイドはいらない」と断る。
すると、そっこー去って行った。
人間を見分けるのは難しい。
パシュパティナートへ入るとすぐ火葬ガートを見つける。
川のすぐそばで人を火葬している。
その隣から人々が川にゴミを捨てまくっている。
観光客の目の届かないところでは沐浴をする人もいるらしい。
ヒンドゥー教の文化には、ただただ、
圧倒される。
死と生が常に隣り合っている、といった感じだろうか。

 

パシュパティナートを後にし、昨日いったボダナートまで再び徒歩で行く。
ホテルのお姉さんはすぐ近くだといっていたが、実際はかなり遠かった。
道を知らないことに加え、気温は高いし、体力は無いし、最悪だった。
30分くらいで着くといわれたのに、絶対1時間以上かかっていたはず!
ボダナートへ着いたときに気づいたのだが、
お金がない!!
あるにはあるが、タクシー代を残しながら、昼食をとれるかどうかきわどい。
金の無い観光客ほど馬鹿なものはない。
ボダナートへ入場するのに一人50ルピーかかる。
昨日買ったチケットは1週間有効なのだが、私達はそれを持ってきていなかった。
お金のない私達は入場料を払いたくないので、チケット売り場で
「チケット忘れたんですが、昨日もきたのでお金払わなくていいですか?」と言うとあっさり入れてくれた。
結構融通きくのね。
ボダナートの中でサンドウィッチを食べる。
すると残金85ルピー。
これでThamelまでタクシーにのれるか不安。
とりあえず歩きながらタクシーをつかまえることに。
すると一台のバスが近寄ってくる。
チケットもぎりの少年は英語ができそうにないが “Thamel?” ときくと「うんうん」というので、飛び乗る。
しかし、後から、英語ができるお姉さんにThamel へはいかないと告げられる。
しかたがないので終点の Old Bus Park City までバスにのり、ホテルまで歩いて帰る。
遠すぎる。
疲れが極限まで来ていた。
晩ごはんは、疲れを癒そうとカトマンドゥにある
日本食レストラン「ふるさと」へ行く。
おいしかった。
明日はいよいよブータンだ。