2002年9月2日(月)

長い一日だった。
怒って、笑って、焦って、疲れた。
勉強になったし、考えさせられたし、大人になったし、強くなった。

 

まず起床が午前7時30分…の予定が8時。
昨日は本当に疲れていたので、よく眠った。
目覚めも良好。(まぁ、私の寝起きの悪さにこの旅行じゅうずっと智香ちゃんは閉口してたけど。)
洗面などを済ませて朝食をとりにいったのが午前9時30分頃だった。
朝食はトースト(薄いのを二枚)、なにかしらの野菜、ポテトいためたやつ、ゆで卵2コ、ネパリティー(ミルクティー)でした。
どうやら毎朝これらしい。
10時にはホテルを出る。
まず、風の旅行社へ行き、ツアーを申し込む。(まぁ、今から思うと申し込まんかったらよかったと思うけど)
9日のバクタプルとナガルコット行き。
64ドル(高っ!)。でも安心を買った感じ。
ピタンバル(昨日のガイド)とその仲間達とまったりトーク。
日本語が通じるって素敵。
そして、いざ出陣!!

 

本日はKathmanduのDurbar Square(カトマンドゥのダルバール広場)をまわります。
ホテルのあるThamel(タメル)地区から徒歩で20分ぐらい。
猥雑…道はほとんど舗装されてないし、狭い。
その上、人や車、バイク、自転車が勝手に走り回っていてほとんど無法地帯。
リクシャーの運転手はカタコトの日本語で話し掛けてきて、乗らせようとするし、
店頭のダンナも妙な日本語で商売をふっかけてくる。
見るからに日本人っといった私達二人ははっきりいって良いカモでした。
そして、すっごくビビっておりました。
人の多いのと、道の悪いのが手伝って私達は半分迷子だった。
お香の匂いと、生肉の匂いと、動物の匂いで頭がクラクラした。
ようやくダルバール広場へついた頃には、だいぶ日は高くなっており、少し体力も消耗していた。

 

そこで出会った一人の男性の名は確かRama
この男との出会いが私達を変える。
まず彼は案内するよ、と言って近寄ってきた。
最初は無視していた。
「シッ、シッ」という風にあしらっていたのだが、
「僕は日本に友達がいる。友達になりましょう。人生は何が起こるかわからない。
  ここですれ違うのも人生、出会うも人生。ここで出会った偶然を大切にしよう。」

な〜んて言ってきて、話を聞くことになった。
少し話すと、「写真を見せてあげるから、ついておいで。」といわれる。
かたくなに拒否したが、“Trust me”(僕を信じて)、と強制連行。
不安がる私達。
なにかしら、街の喫茶店みたいなところで、写真を見せられる。
海外からの観光客と一緒に撮ったもので、日本人や欧米人、国連の人とまでうつっていた。
こいつ何者?
様々な人との出会いと別れについて語られる。(話ながいねん)
そして自分は苦学生でネパールから外へ出た事がないが、とかなんとか言って彼の人生哲学を語り始める。
よく喋る。とりあえず
よ〜〜〜〜〜〜〜喋る
で、悪い人ではないと判断し、ガイドの申し出を受ける。
しっかりしてそうな人だったので信じる事に。
そしてダルバール広場を案内してもらう。
ガイド料の交渉は前もってしておくべし、とKAZEの人達に言われていたので、その事を言うと
「私はアナタ達が楽しめるように、心をこめて案内する。
  あなた達は気持ちでよいので私と私の甥の教育費を手伝うためだけの金額をくれればいい。」

って笑顔で言われたのであるが、「困る。」と返答。
でも “It's up to you” (君達次第だよ)と言われまくって、まっいっか…とガイドを頼む。
そうすると長々とダルバール広場を案内される。
街の中の建築物や仏像の名前・意味などは「地球の歩き方」に書いてあるので割愛。
奴、本当によく喋る。よく喋り過ぎで、少しウザイ。
智香ちゃんとか本当にうんざりしている様子。
そろそろおひらきにしたいと思っていた矢先、クマリの館あたりで雨が降ってくる。
疲れ倍増。
これからどうしよー、と考えているうちに雨は本降りに。
その辺りの屋根のある所で雨宿り。
少し話しつつ、「そろそろ帰ろうと思う」と伝えたところ
「晩御飯を一緒にしよう」とか「明日はどうする?」とかしつこく言ってくる。
“Up to U”とか言うくせに、“If you want”とか連発するくせに、なかなか、帰そうとしてくれない。
ここでサヨナラしたいはっきりいうと、顔つきが変わる。
金を払うとなると
「100ドルだせ」と言ってきた。
うちらは「!?」…となった。
100ドルって12000円??
ボッタクリやんっ!!
はい。おかしい。信じた私も悪いけど、高すぎ。
うちらはむかついたので、金は持ってないと言い張り、
600ルピーと6ドルだけくれてやった。
2000円ちょいかな。それでも高い。
正規のガイドを雇うことを考えると安いのかもしれないが、100ドル要求してきた事に腹立って、その場で、ハイ、バイバイ。
信じた自分が情けない。
写真や“友達”のアドレスを見せて安心させようって魂胆が見ぬけなかったことが恥ずかしい。
あとで「地球の歩き方」を読みなおすと、しっかりと書いてありました。
友達を強調して近づいてくる奴に注意!と…。
私達はその後、雨の中を歩いてホテルまで帰った。
最悪。
道は悪い上に、雨とあって車やバイク、リクシャー、テンプーが増える。
あー最悪。濡れる、迷子になる、変な人に声かけられまくる…
怖い〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
さっきのオッサンの事で憤ってるし気分は最低。。。

 

ホテルに帰ると一気に疲れが…。
一息ついた後、晩御飯を食べにいく。
Las Kusというレストランへ行ってネワール料理のフルコースを食べた。
前菜に、野菜、肉(1口ステーキみたいなの)、パン(これはおいしかった!)、豆(あまり好きくない)がきて、
メインが七種類のカレーやスープの料理+米。
大変辛くて口の中大火事だった。
そこでウェイターをしていた男の人(
Bishow)と仲良くなって、今日だまされた話などをした。
23歳。いいひとそう。
メールアドレスを交換したりした。
すると、明日パタンにいくなら案内するよ、と言ってくれた。
ちょっと警戒…。
でも、とっても良い人そうだから、そんなん言ったら失礼カナ…?
などと、思いを巡らせるが結局、明日朝10時にあう約束をした。
う〜〜ん、だましそうな人でないけど、ちょっと心配。
智香ちゃんは、
もう一日くらい騙されてもいいんちゃうかー、と発言。
大人や(笑)
ちなみにそのレストランで、飛行機が一緒だった大学生のゼミらしき一行に会い、
ダルバール広場では西遊旅行の人らに出会い(添乗員が男前。智香ちゃんのめがねにかなう)、
なんと我々の泊まっているホテルでは、
モッサリ(昨日の日記参照)を見かける。
カトマンドゥは狭いわ。