2004年12月14日 彦根市議会 定例会 獅山向洋議員 |
獅山向洋議員(無所属) 場外舟券、車券売り場についてお尋ねします。 市長は、この売り場については「好ましい施設と思っておりません」とおっしゃっています。 しかし、「適法に処理されることが確約されたので苦渋の判断をし同意した」と述べておられます。 しかし、皆さんも考えていただきたいんですが、適法に処理されるのは当然のことですよ。 ですから、こんなことを理由に苦渋の決断というのはおかしい。 むしろ好ましい施設でないならば、適法とかそんなことは関係なしに、市長としてなぜ明確に反対されないんでしょうか。 また、平成5年(1993年)、えらい過去の話ばっかりで私も恥ずかしいと思うんですが、これぐらい古い話だということですよ。 平成5年(1993年)の市長選挙のとき、市長は明確に場外馬券売り場に反対されましたよ。 私は会議録でも確認しました。 はっきりとおっしゃっています。 私の言葉でおっしゃって、私も反対だとおっしゃっているんですよ。 それが苦渋の判断で場外馬券売り場容認に変わりましたが、そのときもあんまり理由がはっきりしなかった。 好ましくない施設であるのに、なぜそれだったら同意されたのかな。 また、馬券売り場以上に開催回数が多い、影響が大きいのになぜ反対されなかったか、その理由はぜひとも市民としても聞いておきたいと思いますので、ご説明願いたいと思います。 さらに、平成15(2003年)年の11月に滋賀県が「外町交差点周辺渋滞対策検討委員会」というものを設置されまして、種々検討された結果、本年(2004年)3月のまとめとして、国道306号バイパス案が最適と公表されたようでございます。 もし市長が仮に舟券・車券売り場を容認されたとしても、交通渋滞がひどいということは、市長自身が認めておられるんですよ。 だったら、一層交通渋滞が悪くなることは目に見えているわけですから、少なくとも306号バイパスが開通するまでは開場を認めないと、こうおっしゃるべきではないでしょうか。 それがやはり市長としての立場、また、そういう理解をされるべきだと思うんですよ。 その点についてのご見解を伺います。 さて、ご答弁の中で、市への確約があるとかおっしゃっていますけれども、確約書というのは公表されないのでしょうか。 少なくとも私は見ておりませんので、お尋ねしておきたいと思います。 それから、舟券・車券売り場開場の許認可手続というものについては、私どももまだ不勉強でよく知りませんので、市として知っている範囲で説明願いたい。 また、地元連合自治会との基本協定書だけでよいと考えておられるのかどうか、その点についてもご質問します。 中島一市長 場外舟券、車券売り場についてお答えをいたします。 まず、好ましい施設と思わないのに、明確に反対しない理由についてでございますが、今回の計画は、場外舟券・車券売り場が温泉利用を核とする「温浴施設」「スポーツ施設」「ケア施設」といった複合施設の一部に設置されるものでありまして、施設の全体計画から見て、雇用の機会が増大することや地域の活性化が期待できることなどから、苦渋の判断をし同意したものであります。 次に、馬券売り場以上に影響が大であるのに反対しない理由についてでございますが、影響等につきましては、計画されています場外舟券・車券売り場や複合施設の内容、施設の全体計画、来場者数などについて、開発申請段階で関係部局と十分協議を行い、問題解決に努めていかなければならないと考えております。 次に、仮に容認したときの交通渋滞についてでございますが、県湖東地域振興局が平成15年度(2003年度)に外町交差点の交通渋滞を解消するため、「外町交差点周辺渋滞対策検討委員会」を設置されまして、総合的な評価から306号バイパス案に決定されております。 平成16年度(2004年度)は、実施可能かも含めまして、国道8号古沢交差点と彦根インターチェンジ付近交差点の調査に入られているところでありまして、見通しが立たない現時点で、明言することは適切ではないと考えております。 次に、市への確約についてのうち確約書の公表についてでございますが、市が保有する情報につきましては、「原則公開」の考え方に立ち、最大限その公開に努めているところでございます。 公開、非公開の決定に当たりましては、彦根市情報公開条例第6条第1項の規定に基づく公文書の公開請求をしていただき、「公開」「部分公開」または「非公開」の決定をする必要があると考えております。 開場の許認可手続につきましては、開発事業者が開発行為を行う場合、まず、滋賀県土地利用に関する指導要綱第5条第1項の規定に基づきまして、開発事業計画等届出書を滋賀県に提出することになりまして、滋賀県から彦根市へ意見照会が行われます。 その後、事業者と彦根市が開発協定を締結し、引き続き都市計画法に基づく開発許可の手続となります。 また、地元連合自治会との基本協定書だけでよいのかについてのことでありますが、基本協定書につきましては、事業者と地元連合自治会等において、「交通問題」「青少年問題」「まちづくり」などについて事業者は万全の対策を講ずる約束をされた任意協定でありますので、ご理解を賜りますようお願いいたします。 獅山向洋議員(無所属) 場外舟券、車券売り場ですが、時間がありませんので、簡単に重要なことだけ聞いておきます。 市長のお考えならば、複合施設ならばよいのでしょうか。 だったら、オブラートに包んでおけば毒薬でもいいと、こういうことになりますよ。 そういう意味で、複合施設だからというのも何の理由にもならない。 そういう点で、ぜひとももう一度お答えいただきたい。 それから、交通渋滞については、既に彦根市はこの外町交差点のことについて県の要望でもきっちり出しておられるじゃないですか。 彦根市も交通渋滞を認めているんですよ。 それをあえてなお交通渋滞になりかねない施設について、なぜ見通しが立たないことから返事できないとおっしゃっているか、私は逆なんですよ。 交通渋滞がさらにひどくなるからこそ今見通しを立ててしっかりと、交通渋滞の解消の策がきちっとできないまでは反対するということをおっしゃれないんでしょうか。 中島一市長 場外舟券・車券売り場の問題について、複合施設とは何の理由にもならないということでございました。 私はよくといいますか、時々、都市というものはカオスであると。 カオスの世界から秩序ある整理をして、そして、居住性を高めるような、あるいはマニュファクチャーを整理してそこに存置するという、そういった整理をすることに意味があるんだということを言った覚えがございます。 すべて蒸留水のように清らかであるものにつきましては、それなりの意味がありますけれども、余りおいしくないということもあります。 しかし、ただここで言いたいことは、何がどうなのかということでございます。 ですから、今までの説明では、場外舟券、場外車券場だけを強調されること、これも一つの方法かもしれません。 我々のこの世界・社会は、そういういろんなものが集まって、今言いましたカオスから整理した新しいまちの姿を描き出す期待を持っているわけでありまして、そういう中で、話をもとに戻しますけれども、場外の車券場あるいは場外の舟券売り場などにつきましては、複合施設とともに渾然一体となって快適な環境、またゆとりの世界、遊びの世界ができるということを考えておるわけでございます。 外町の交通渋滞、見通しが立たない現在、なぜ反対をしないかということであります。 見通しが立たなくて実数がわかりにくいかもしれません。 しかし、相対的に交通渋滞が緩和されるというマクロ的な面につきましてはある程度理解ができると、こういうことを申し上げているわけでございます。 |