菫工房

富本憲吉研究


 これは私が主宰していた富本憲吉研究会の会誌『あざみ』1号(1991年4月)・2号(1992年10月)・3号(1993年10月)・4号(1996年3月)・5号(1997年3月)に掲載したものを抜粋したものである。
 富本憲吉研究会は、奈良県安堵町にある富本憲吉先生の生家跡を、同郷出身の実業家 故辻本勇氏が買い取り、その1部を残して新たに記念館を建設し、先生の作品のご自分の収集品を展示して、富本研究の場として開放されてきた。陶芸作品のみならず、手紙などの貴重な資料も収蔵され、ここを拠点として活動してきた。
 この資料を基に研究をしてきたのであるが、記念館が閉館され、今となってはその資料も見ることができず、本当に残念でならない。
 これが、これから富本先生のことについて研究される方の少しでも参考になれば幸甚であるが、あくまで自分の過去の研究の証として残して置くもので、訂正加筆はしていないため、今となっては若干間違っているところもあるかもしれないが、その点はご容赦願いたい。
                                                 2015年10月