観賞会・入札鑑定

観賞会の内容は、おおむね5口の刀の観賞をして、入札鑑定を行うの主な内容です。入札鑑定と云うのは茎に柄を付けた状態で刀を鑑賞して、いつの時代の誰の作かを当てる一種のゲームです。
方法は至って簡単で、刀を鑑賞して入札用紙に刀の作者の名前を書いて入札します。正解した場合は答えに応じた点数がもらえ、間違った答えを書いた場合は判者(はんじゃ)といわれる指導者が、正解にたどり着ける様ヒントを書いて返してくれます。参加者はそのヒントを元に、鑑定の解説書などを見ながら次の答えを考えて再び入札します。通常このようにして一口の刀に三度まで入札が出来、五口の刀で合計100点満点で得点を競います。これがなかなか面白くもあり難しくもあり、一生懸命刀を見ているうちに自然に刀の見方を覚えていく仕組みです。最後に柄をはずして茎を見て判者の解説を聞きます。

最初の内は刀鍛冶個人の名前などなかなか解りませんが、刀の作られたおおまかな時代や国を当てる事から始めれば良いと思います。またほとんどの会では、初心者に対し、判者の他に刀の見方を指導してくれる先輩の人がついて、刀の見所などを丁寧に教えてくれます。ですから、全くの初心者でも安心して入札鑑定に参加できます。また、本気で考えて入札しないと、刀の鑑賞がおろそかになり、なかなか刀を覚えられません。ですから、観賞会に参加したら必ず入札鑑定をする事をお勧めします。それが刀を理解する近道になります。

この他、会によっては年に1〜2度、お互い自分の持っている自慢の刀や小道具を持ち寄って観賞し懇親会を行ったり、刀関係の博物館や美術館を巡る小旅行などの催しをする所も有ります。こう云った時には普段聞かない昔話や裏話も聞けて色々知識も膨らみます。

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