『おもしろ実験・ものづくり事典』 

  

1.『おもしろ実験・ものづくり事典』(東京書籍)

  左巻健男先生の呼びかけで共同執筆した本です。『理科おもしと実験・ものづくり完全マニュアル』の続編にあたります。出版社は東京書籍で,定価は税別3,800円です。執筆者が全国にまたがっており,内容が多彩という特徴があります。それだけに,買って損のない代表的な本だと思います。
  ページ数の制限で書き足りない内容が多いようですが,大雑把に最新のおもしろ実験と理科関係のものづくりのネタを知ることができます。
  前著同様に多くの方々に利用していただけることを期待しています。


おもしろ事典
2.執筆内容紹介 T−8 「電気パン」p205

  前著『理科おもしろ実験ものづくり・完全マニュアル』の「電気パン焼き器」の続編です。前作の内容の不十分な部分を補うとともに新たな発見を追加しました。両方を比較していただき,10年経過した変化を読み取っていただけると幸いです。明宝博物館所蔵の電気パン焼き器を掲載しましたが,他にもいくつか見つけました。

T−8 「電気魚焼き」p210

  前著では付け足しだった内容を,独立させました。この10年間で,ずいぶんと広く実践されるようになりました。私は、電気パンよりも教材として有効だと思っています(わかりやすさと安全性)。また,通電チェッカーはとても役立つアイディアだと思っていますが,いかがでしょうか?

U−3 「電気絵文字」p316

  「化学実験プロセス図説」を参考に,初めてこの実験したのは中学生の頃でした。それを元にして,数年前にさまざまな発展をさせました。本は字数制限で書き足りないのが残念です。詳しくは,ホームページをご覧ください。

U−4 「砂糖の大結晶」p329

  保温容器が不要なので,ガラス越しに砂糖の結晶成長を観察できます。食べる事もできるというよさもあり,画期的な結晶作りだと自負しております。開発以来,10年近くが経過しましたが,先日,ようやく氷砂糖工場を見学しました。そこでわかったのは,工場での作り方は,私のとは根本的に違うということでした。きっと似ているだろうと思い込んでいただけに,返って嬉しかったです。しかし,何の調査もせずに,よくも研究する気になったものです。

U−5 「レモン電池で豆電球の点灯」p336

  従来の常識を覆すものですが,実は,前著の「手づくり簡単電池」の中でも触れていたのです。10年経過する中で,これが重要なものであることに気付いた事,教材会社の中村理科工業が市販してくれた事などが執筆するきっかけとなりました。

U−7 「ペットボトルで石けんづくり」p384

  手作り石けんが流行ってきましたが,攪拌作業は難しいものでした。それをペットボトル内で振るというだけですが,ずいぶんと楽になります。苦労してきた人にはよくわかるアイディアです。お試しください。