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1.『たのしくわかる物理実験事典』(東京書籍)
左巻健男先生の呼びかけで共同執筆した本です。出版社は東京書籍で,定価は税別3,800円です。もし,理科を物理・化学・地学・生物に分類するなら,最も人目を引きやすいネタの宝庫が物理分野です。それだけに,多種多様な実践が網羅されており,買って損のない代表的な本だと思います。 |
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2.執筆内容紹介
電気回路は,流れる電流の向きを知ることが最も大切です。これがわかれば,測定器の接続や直列つなぎ並列つなぎと電流なども簡単に理解できます。そのために,接続する向きのあるLEDを積極的に活用しようという提案です。 (2)「検波ダイオードの自作」p320鉄錆びを検波ダイオードに用いるということは,かつてはよく知られていたようです。この再現ですが,おもしろい発想で,簡単確実に作れるようになりました。叩き延ばした針金の先を赤熱し,水で急冷するというものです。これによって,酸化の進み具合が連続的に変化した針金ができます。その中から性能のよい部分を針で探すのです。当時の鉱石検波器やゲルマニウム検波ダイオードと性能が変わりません。 (3)「通電チェッカー」p325電気パンを焼いている時に,パン種に電流が流れている気がしないという問題を解決するために開発しました。とても簡単な構造で,電気パンの演示実験を盛り上げることと思います。 (4)「大電流パスカル電線」p345 ご存知「パスカル電線」です。無料で借りられる 「東レ科学振興会」のビデオなどを参考にされると,もっとよくわかります。各教材会社からも市販され,海外にも紹介されています(マレーシアの全初等学校にビデオが配布されたということです)。生徒みずから法則を発見し,発展できるとともに先生が楽できるという,電磁気の教材としては理想のものと考えています。 |