…ここは、どこだ…

 

 深淵の底、暗闇の果て、奈落の海、混沌の浸み…あらゆる場所のようで、あらゆる場所でない、光の一切届かない世界…

 

 …確か、デモンベインを取りに急いで…」

 内心の言葉か、口から発せられた空気の振動か、内からなのか耳からなのか判断がしづらい。

 そう、急いで取りに戻る最中に…いや、本当にそうなのか?

 

 …ドクターウエスト、ロボ娘、凡人メガ…いや、チアキさん…

 

 そう、なぜかわからないが、濃いメンツが顔をそろえていて、デモンベインは完全に復活していて…

「そうだ、地上でベルゼビュートとアーサーが戦っていて、急いで参戦を…」

 …本当にそうか? なら、ここはどこだ?

 

 …いや、今は一体いつなんだ!?

 

 漂ってくる紙と沈滞した空気の臭い…古書の匂い…そう、あれはそう、急いでいたんだ。

 …そう、急いでいた。足取りはゆっくりとじっくりと進めながらも、気だけは急いでいた…いや、高揚していた。

 なんといっても、アレを見れる、アレに触れられる、アレを閲覧できるのだ。

 

 …アレってなんだ?

 

 …アレはアレだ。禁忌を納めたミスカトニック大学付属図書館…その中でも最たる禁忌…

 …そこで出会った…誰に?

 

 …誰? アレは人なのか? 人だったもの…山羊の頭をもつ怪物…

 

 …なんだそれは? 記憶にない…記憶にない…記憶にない…記憶にない…なのに、知っている、識っている、シっている…

 

 …そこで出会った…何に?

 

 …あそこに何があった、あそこで何が起こった、記憶にない…忘れている…消去させられている…検閲されている…なのに、知っている、忘れられない、消し去れない、何者にも触れさせない…

 

 

 

「アルッッ!!!!」

 

 

 

「…くろう…なのか…」

 

 俺の呼び声…叫び声?…に、アルがゆっくりと振り返る。

「なぜここに…いや、待て、…ここは…今はいつだ?」

 アルが俺にというよりはむしろ、自分に対してそう問いかける。

「…そう、ここは戦場…ここは彼処…ここは彼方…ここは此方、我らが出会うのはまだ早い…もう遅い…おととい来やがれ…また来世…」

 アルのつぶやきが、アルの混乱を如実に表していた。

 

「…そう、ここは此方であり、彼方であり、どこでもあり、どこでもない…」

 

 闇の中で、一条の光のように…いな、更に深い深淵への呼び声のように、声が響く…届く…ささやいてくる…

 

「…そして、過去であり、未来であり、現在であり、時の流れの全てであり、そこから外れた刻…」

 

 闇の中に浮かび上がってくるもの、女性…人?

 

「ナイアさん!」

 俺の呼びかけに、ナイアさんがにっこりと笑って応える。

「やあ、九郎くん、ここに君たちを呼んだのはボクだよ。いらっしゃい、九郎くん、アル・アジフ」

 にこやかに、友好的に、ナイアさんが両手を広げて俺たちを歓迎する。

「何者だ、汝? いや、何モノだ…」

 少し警戒と解いた俺と、更なる警戒を深めるアル、笑顔を崩そうとしないナイアさん。

「ボクのことはどうでもいいんだ。ちょっと展開を早めようと思ってね、借りていたものを返そうと思ったまでだよ」

 ナイアさんがそう言うと、何もなかった所から何かが現れる、風もなかった所に何かが舞い飛ぶ、それは紙、それは羊皮紙、それは石版…ヒラヒラと舞い踊るそれらは…

 

「なんだと!」

 

 …アルの一部、アルの欠けていた部分、残りのすべて…

 

「これで君は完全だ、全てを取り戻した、九郎くん、あとは君だ! 君が主役だ! 君たちが主役なんだ!!」

 

「汝、まさか!!」

「ナイアさん!!」

 

 

「ボクのことはどうでもいいんだ。さあ! 頼んだよ!!」

 

 

 気付いたときには空の上、宙を舞っていた、飛んでいた、飛翔していた。

「シャンタク!」

「しゃんたく?」

 アルの言葉をオウム返しに返す。その間も、デモンベインの背中に生まれた翼はその勢いをゆるめない。

「妾が本来の鬼械神アイオーンがもつ飛行ユニット…妾に完全な力が戻ったことで生まれたのだろう…」

 いくつかの疑問と、たくさんわかったこと、何かがあった…それすらも忘れた中で…

 

 

「いた!! ベルゼビュートと…アーサーだ!!」

 

 

 

 …時間を少し、巻き戻そう。

 

 

 

「くっそ、本体同様、死ににくい野郎だな!」

 ヨハネ黙示録の天使が、守護騎神アーサーの中で悪態をつく。

 アーサーがベルゼビュートを押している。それは誰の目にも明らかだった。…しかし、あくまでも押しているだけで、圧倒的なほどではない。決定打がでない。

「…九郎おじさまは、レムリアインパクトで倒したらしい…」

 ジャンヌが、過去に起こった予定調和のように、そう告げる。

「じゃあ、ロンギヌスの槍しかないな。本体を見極めて、くらわせてやれ!」

「うん」

 方針は決まったとばかりに、アーサーがベルゼビュートとの距離をつめる。

「なめるんじゃないよ!! このアタシが、滅びるはずがないっ! 滅ぼされるわけがないのよ!!」

 そのティベリウスの叫びと共に、黒い障気が集まり出す。それらは一つ一つが貌をもつ…苦悶の表情を、苦悩の呪詛を浮かべる怨霊…ノロイそのものである。

「この呪弾で、そのまま怨霊の仲間入りをさせてあげるわ!!」

 混沌にして闇黒の、生きとし生けるもの全てを呪う呪弾が、ゆっくりと放たれる。

「ふん、足掻きやがって」

「…防御結界…」

 魔法を…呪弾を…悪しき想念を防ぐ聖なる鎧…防御結界をアーサーが身に纏う。

 格が違う、ランクが違う、レベルが違う、そのような攻撃は効くはずがなかった。

 

 …そう、怨念は届かない。聖なる鎧の前にはじかれる。

 …ただし、音は伝わる。それはただの怨嗟の叫び、魔的効果はまったくない、ただの音波…

 

 …憎い、全てが憎い…

 

 …滅びろ、全て滅びろ、世界なんて、滅びてしまえ…

 

 

 …それはかすかな思念…

 

 

 

 …でも…届いた…

 

 

 

 …………………

 …………

 ……

「首尾はどうだ、ウィンフィールド」

「ブラックロッジの撃退はできましたが、それだけです。計画そのものをつぶすには至りませんでした」

 二人の男が、音の響かぬ分厚い絨毯のしかれた廊下を歩く。

「ムーンチャイルド計画か…ウェスパシアヌスめ」

 二人のうちの老人のほうが、かすかに顔をしかめる。

「今回の襲撃には参加していなかったようです、そのおかげで館への侵入を防げたとも言えますが」

 若い男のほうが、老人に対して恭しくそう応じた。

「では、ターゲットの少女は無事なのだな」

「はい、そのはずです。…ジャンヌ・エンゼリング…6歳、この奥の部屋にかくまわれているはずです」

「エンゼリング卿の娘さん…お孫さんか? エンゼリング卿は確かホグワーツ出身の魔術師であられたな」

 二人とも歩みを止めぬまま、会話を交わす。

「ええ、エンゼリング卿はイギリスのホグワーツで魔術を学ばれた魔術師です。…ですが、ジャンヌ少女との血縁関係はございません、養女となっております」

 魔術を隔世遺伝にて受け継いだ子供を、魔術師が引き取るということは、わりと良くあることだった。普通の家庭では養育上にいろいろと問題が発生しやすく、また総じて不幸な出来事が起こる可能性が高い。

「なるほど、では奥には奴らの目的となった少女とエンゼリング卿がおられるということだな」

 やがて眼前に巨大な扉が現れる。

 

 コンコン…

 

「覇道家が執事のウィンフィールドです、襲撃は撃退いたしました。入ってよろしいでしょうか?」

 ノックをして、中にそう声をかける。

「…………………」

 

 コンコン…

 

「…エンゼリング卿、入ってよろしいでしょうか? 

 

 …………入ります」

 

 そう声をかけると、扉を思い切って開く。

 

 

 そこに広がっていた光景は、二人の予想に反したものだった。

 

 

 赤、朱、紅、あか、アカ…部屋中、壁も天井も、目に付く調度品全てが真っ赤に染まっていた。

 その中で、唯一白いもの…

 

 …白い少女…

 

 …銀色の髪、大きく胸の部分が開かれた純白のドレス、処女雪のように白い肌、その少女の回りだけが奇跡のように、ただ白かった。

 

 

 

「…これは…一体…」

 言葉を失っているウィンフィールドの横を通り過ぎると…

「君がジャンヌくんかね?」

 老人は跪いて少女と目線をあわせてそう問いかけた。

「……………」

 少女はただ見つめるのみ。

「エンゼリング卿はどちらにおられるか知らないかね」

 なんとなく予感を感じながらも、老人は少女に再び問いかける。

「……………」

 少女はただ見つめるのみ。

 その少女のまなざしを感じながら、老人はあたりを見回す…赤い紅い室内を。

 匂いはあまり感じない。その赤さは極薄に散布されたものだ。

 指にもくっつくことはない。そのあまりの薄さは転写したかのようだった。

 

 …ただ感じるのは、かすかな魔力の残留と…死の臭いだった…

 

 再び、少女へと目を向ける。

 聞いていたよりもずっと大人びている。6歳と聞いていたのに、その容姿は12,3歳といったところだ。

 銀色の髪にも、胸元で大きく引き裂かれたドレスにも、そこから覗かれるシミ一つない白い肌にも、どこにも赤いものはない。…ただ、じっと見つめてくるまなざしのなかに、燃えるような赤い瞳があるだけだった。

 

 

 

 再び、場面は移り変わる。

 

 

 

「お言葉通り、彼女の戸籍を移しました」

「そうか、ありがとうウィンフィールド」

 エレベーターに乗り込んだたった二人の人物は、動き出したのを…他には誰にも聞かれることがないことを…確認した後に、話をはじめた。

「あの室内一面に敷き詰められた赤いもの…推測通り、エンゼリング卿で間違いありませんでした」

 いかなる力が加えられたのか、ミクロン単位にまで細かく刻まれ、すさまじい力によって部屋一面に転写されたのだ。

「あの室内には、エンゼリング卿と彼女の二人だけしか確認されておりませんでした。…もっとも、転移などで室内に侵入者がいたかまでは確認できないのですが」

 いずれにせよ、全てを知っているのは、その場のただ一人の生き残りである少女のみである。

「…それともう一つ…」

 他に聞くものはいないというのに、わずかに口調を落とす。

「…エンゼリング卿には、重度の少女嗜好があったということです」

 それが意味するところも、今では少女しか知り得ないことでしかない。

 

 チン…

 

 やがてエレベーターも止まり、軽快な音と共に扉を開く。

 扉の向こうには、建設途中のフロアを思わせる無機質なコンクリートがむき出しになった壁と床…壁紙や絨毯などを敷きたいところなのだが、それをこのフロアの主は望まなかった。

「相変わらず殺風景だな」

 苦笑と共に、老人が言葉を紡ぐ。

「申し訳ございません」

「いや、あの子がそう望んだんだろう」

 頭を下げる執事に対して、老人は更に苦笑の色を強めるしかなかった。

 無機質なコンクリートばかりのフロアの中で、異色を放つ木製の扉の前に二人は立つ。

「入るよ」

 老人はそう断って、ノブをまわした。

 

 

 

 室内はそう広くない…むしろ、居住空間は狭いと形容できるだろう。

 まず目に付くのは、古本屋を思わせるいくつかの本棚とそこにつまった書物、そして古びた大きな古時計と、十数個を数えるさまざまな時計たち。

 耳に入るのは、少女の紙をめくる音だけ。いくつもある時計にははじめからその動力を与えられてないために、かすかな音も立てることはなかった。

 古びた机に向かい、古びた椅子に座って、古びた本を読んでいた少女が顔をあげて入ってきた二人を見つめる。

 何も言わない、ただ少女は見つめるのみ。

「読書中だったか、すまなかったね」

 老人はそう言うと、なんのためらいもなく少女へと足を向ける。付き添いで入ってきていた執事のほうは、扉の脇でたたずんでいる。

 

「…何のよう?」

 

 少女がはじめて口を開いた。この部屋に二人が入ってきてから…ではなく、彼ら二人と初めて出会ったときからはじめてのことである。

「会いに来たんだよ、話を出来たらとは思っていたけどね」

 老人がにこやかな笑顔で応じる。

 

「…私に、何を望んでいるの?」

 

 少女の質問は、短く、端的なものだった。

「難しい質問だね。…ただ、君に何が出来るのかを私は知らないからね、今のところ君に特別な何かを望んではいないかな」

 そう言って、老人は少女の頭の上に手をのせると、ゆっくりとなでる。

「だから、いろいろ教えて欲しいと思っている」

 少女に対しても、老人には侮るところは見あたらない。口調も言葉通りに真摯なものだった。

 

「…でも…」

 

 少女は再び口を開く。

 

 

「…あなたは嘘をついている…」

 

 

 その言葉に、老人の表情が一瞬にしてこわばった。

 その様子を見たからなのか、少女はさらに言葉を続ける。

「…私にうそは通じない…だって…」

 少女が口元だけをつり上げ、にーっと笑う。

 

「…私は魔女だから…」

 

 仮面のような笑顔を浮かべる少女を前に、老人はこわばっていた表情を沈痛なものへと変える。

「…ウィンフィールド…」

「…はっ」

「少し、席を外してくれないか」

「…しかし」

 老人の言葉に、執事がためらいの返事をかえす。

「…心配かね…

 …儂がエンゼリング卿のようになるのではないか…と?」

 老人は振り返って執事に顔を向けると、ニッと笑ってそう聞いた。

「…わかりました」

 執事は一礼をして、部屋をあとにした。

 

 

「…さて」

 老人は再び少女と向き合う。

「…あなたもあいつと一緒? …いい人ぶって、へんなことをするの?」

 氷の笑顔の仮面をつけたまま、少女が言う。

「…あいつと一緒にしようか? …私は魔女だもの、簡単だよ…」

「………」

 老人は沈痛な表情で、少女の言葉を黙って聞き続ける。

「…みんな死んじゃえばいい…みんな壊れちゃえばいい…」

 

「…こんな世界…滅んじゃえばいいんだ…」

 

 少女のその言葉に、老人は天をあおぐ。そして…

「…嘘つき…か、…うん、そうだな、嘘はよくないな」

「…え?」

 老人のつぶやきに、少女が一瞬惚けた顔をする。

「あの時の自己紹介を、やり直させてくれるかな」

 そう言うと、再び少女の視線の高さに合わすように、老人はかがみこむ。

 

 …はじめまして、ジャンヌ。今日から君の父親になった覇道鋼造だ、よろしく…

 

 

「はじめまして、ジャンヌ。俺の名前は大十字九郎、探偵だよ」

 

 

 

「…たん…てい?」

 

 そのあっけにとられたポカンという表情は、いっそ痛快だった。老人はニヤリと、どこかいたずら小僧を思わせる表情を浮かべる。

「そう、探偵だよ。これがまた儲からなくてなあ、エンゲル係数は99%とゼロの間をいったりきたりだ」

「え、えと…」

「そのたびに神様の家に押し掛けては、たかりに…いやいや、施しを受けに行ったものだよ」

 これまでの重厚な雰囲気はどこへやら、ぺらぺらと楽しそうに語る老人に、少女はあっけにとられるしかなかった。

「くくくっ、嘘だと思うかね?」

 どこか試すような、楽しげな表情でそう老人が問いかける。

「……わかんない」

「今の儂が本当の儂なんだよ。…そう、君が言ったように、覇道鋼造という儂は嘘に嘘を塗り固めて出来た、嘘そのものでしかないんだ」

 沈痛な面もちで、老人がそう言った。

「覇道のおじさま…」

 そのあまりに痛そうな表情から、少女のこころにもチクリとした痛みがあった。

「…九郎」

「えっ…」

「九郎だよ、ジャンヌ」

 老人…九郎がそう訂正した。

「九郎…おじさま…」

「そうだ」

 九郎はそう言うと、その大きな手でジャンヌの頭をなでる。

「墓場まで持っていく物だと思っていた。…ありがとうな、ジャンヌ」

 そう言った九郎のまなざしは強く、そして優しかった。

「…ん」

 よく分からなかったが、ジャンヌはただ頷いた。胸の中がポカポカしてきたような、初めての体験だった。

 

 

 

 それからの日々は儚くも、充実した蜜月…

 それはとてもあったかく、幸せな想い出…

 

 そしてそれは、仄かで、ささやかな恋心…

 

 

 

「ジャンヌ、これを君に渡そう」

 それは、重厚な箱だった。

「これは?」

 ジャンヌが期待するような、好奇心を押し隠した表情で老人を見上げる。その瞳に籠められた想いを知ってか知らずか…その信頼に溢れたまなざしに、わずかに表情を硬くして老人が答える。

「これは、世界を滅ぼすことができる力だ…」

「えっ?」

「…同時に、世界を救うこともできる力だ…」

 いつものように大きな手のひらをジャンヌの頭にのせて、老人が言葉を続ける。

「…かつて、私に言ったね。

 …こんな世界…滅んでしまえばいい…と」

 ジャンヌはためらいながらも頷く。そんな言葉を言った記憶はあるし、そう思っていたことも確かにあったから…でも…

 

「…確かに、この世界は優しくない…むしろ辛いことが多いかもしれない…」

 

 そう思った…そう思っていた…そう思い続けていた…でも、今は…

 

「…儂からお前に贈れる最後のものだ、どう使ってくれてもいい…」

 

 その言葉の意味が、理解できる…わかってしまう…わかっていた…だから、だからこそ、それを表現したかった。

 

「…泣いてくれるのか? ありがとう、ジャンヌは優しい娘だ」

 

 涙をポロポロと流しながらも、フルフルと頭を振る。

 そんなんじゃない…もっと言いたいことがある…伝えたいことがある…教えたいことがある…

 

 …あなたが、大好きなんだ…と…

 

 

「…そんな優しいジャンヌだからこそ、聖女になれる。…儂はそう、思っているよ…」

 

 

 

…その言葉は、少女の胸に深く刻み込まれた…

 

 

 

 

…その言葉を、老人は最期の最後まで悔やんだ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回予告

 

 

「…バカな、そんな…」

 

「…早められた…」

 

「…うそ…」

 

「…なぜここにいる! なぜ生きている!?」

 

「…くくく、言っただろう…」

 

「俺様が生まれる前のことなんか、知ったこっちゃねえ」

 

 

「さあ、高らかに一つ目のラッパを吹き鳴らすぜ!!」

 

 

 

 

 

第4話 「The past day」 了

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