フェニックス基本練習の考え
小学生女子の捕球・送球・守備・ピッチング・走塁・バッティング・について確認勉強して行きましょう。
止める
多関節運動・・力の移動はひとつひとつの運動が止まってこそ、次の運動につながる
例えば、投げる・・・(踏み出した足で体重移動を瞬間的に止める → その踏み出した足に体重がかかる → 腰の回転につながる → 同時にグローブのしている腕で、体の回転にスピードを加える。ボールの持ってる腕と、肩の位置が決まり、そして、肘の動きの平行移動も同時に始まる。胸の張りやグローブのはめている腕を引き付けた瞬間運動が止まる →その運動が止まって手首の運動(リリース)になる→フィニッシュの後に蹴りの足がついてくる
本能
人間生まれながらに自分の体の近くに物が飛んできたら、逃げたり、叩いたり、捕ったりする物である。まさしく取る瞬間は目を閉じていることが多い。この逃げるのも、理解した上で、総てボールを捕る時の動作である事を覚えておいて下さい。それから想定(だろう)「感」でボールを捕っていることも紛れも無い事実です。ジャンプしたり、ぎりぎりのボールを捕ったり、ショートバウンドを捕ったりと、ほとんどがここにボールが来るだろうといった想定「感」でボールを早くに見切って捕っています。これも人間の本能なのです。このことに注意して勉強して行きましょう。
捕り方・守備



1,
身構える。初心者は心掛けて中腰半身
2
グローブをはめている手が左手の場合、左手と左足でボールを捕りに行くゴロもフライもキャッチボールも同じ。理由はグローブと同じ方の足を同時に出すということは、グローブの方の腕が自由になるということと、次の送球の動作が早くなるということからです
3、
初心者のキャッチボールの時、相手は出来るだけ早いボ-ルで投げる。(胸あたり)
4、
慣れてきたら顔に早いボールを投げる。(ここで危ないと思い、下からゆるいボールを投げたら初心者の上達が遅くなる。かえってグローブの動き方がおかしくなる。早いボールで本能にまかせ逃げたり、叩いたり、捕ったりを何回もさせる。ボールが体に当たっても子供は気がはっているのであまり痛くない。また、本能でなんとかする。痛いようで気合が入ってない練習の場合は危ないので直ちに練習をやめた方がよい
5、
ワキを絞めグローブをタテにして捕球するとよく言われることがあれば疑問符です。きゅうくつな捕り方になってしまのでそんな時は前にグローブを出して、胸または肩の所まで捕球した瞬間引いてこさせる。(2)でも触れていますが、ボールは足で捕りいき、グローブでボールを待って補球する。その練習をすれば早く上達する。
6
腰からの下のボールはあまり気にしなくてもよい1〜5の練習をすれば自然と捕球出来るようになる。でもグローブを上からかぶせ気味になる子供には注意をする。
7、
ゴロを捕球をする時は、中腰から一歩目(打者が打った瞬間)を低い体勢で素早く動きます。(低い姿勢から尚且つ低い姿勢で、スタートするのは難しいので中腰で構わない)そこで打球を見てそのゴロのバウンド・速さに、体の動きを合わせて捕球します。バウンドがあるゴロの場合は、ボールが落ちてくるところにグローブを立てて差しだす。バウンドが上ってくるとこらが一番難しい。その時グローブの差している方と同じ足(踵)から捕りに行く。スタートして、スピードがのって、ゴロを見極めて、自分の捕球する体勢にするために、踵から体重を移動していきます。悪く言えばバウンドを合わせる為に踵でスピードを殺す。でも練習することによって瞬間の妙技になります。
8、
グローブの出すタイミングはグをパーにする感覚です。低く斜め前方から腹に引いてくるような感じです。(先ほども記しましたが基本は足でボールを捕り、グローブで柔らかく捕球する)グローブを突き出す時はショウトバウンドで、いちかばちかの時、手をのばして捕球しなくてはいけない時、フライ・ゴロ・ライナーのギリギリの時です。グローブを捕る瞬間叩いたり、上に挙げたり、回したりと変な癖が出たら、初心者の時に注意してあげてください。
9、
フライの練習は一番想定(だろう)の練習にもってこいです。まず、走ってボールが揺れないように下半身で走る。半身はあまり動かさない。しかしスタート時は全速力で普通に走る。左右後ろはそのボールが飛んだ方に体を入れ替え想定したあたりまで全速力で走る
※キーワード 早いボールを投げてやる。ボールは足で捕り捕球はグラブ。・想定(だろう)。中腰から低い体勢でスタート。踵(スピードを殺す)タイミング。体の入れ替え。
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送球



1
捕球からの一連の動き。捕球なくして送球なし
2、
ソフトは内野も外野も早く送球する。
3、
グローブから投げる手に。(自分のワキから上で移動)この練習を反復して行う(両手で捕球するのではなく投げる手は直ぐボールを握れるようにグローブ後方で待機する)。
4、
送球は特に多関節運動。1、右投げは左グローブと左足で捕球しに行く。2、捕球した瞬間右足が左足の前に出しグローブと右腕は素早く流れるように自分の肩よりやや上まで右腕を引いてくる。3、胸を張りグローブの手で自分の体の回転を助け踏み出した左足でその回転を受け(止め)右足で前に蹴りだし、肩・ひじ・手首・指先の順で関節を上手く使い送球する下半身の移動を止めることによって上半身の回転の運動になるのです。
5、
説明は前後しますが必ず投げる相手に向かって踏み出すこと。力は後ろから前基本です
6、
ソフトボールに関わらずスポーツ全般に言えることですが遠くに投げたり打ったりしたければ自分の回転運動や体重移動を止める動きが必要です。車に乗って走れば乗っている人も同じスピードで走ってると言う事です。その時、車だけが急に止まれば人間はどうなりますか。前につんのめって怪我します。それと同じ理屈をスポーツにも応用します。
7、
腕は自分の肩より後ろでは運動ができません。自分の体の前で全ての運動をしましょう。
8、
姿勢が崩れると投げる方向スピードが定まりません。下半身・上半身の強化も必要ですが姿勢をいつも胸を張っている感じにしておけば自分の体の中心が定まり安定したプレイに結びつきます。(捕球・バッティング・走塁のときも一緒の考えです。)
ピッチング
1、ウインドミル(風車)の勉強をしましょう。
2、ウインドミルの練習の仕方は、まず体重の移動(プレート上での体重の移動)前にスタートする準備。腰を安定させ前足・後足。この動きを何回も練習しましょう。
3、スタートの練習。スタートはボールの速さ。ストライク・ボールの安定感。体重を移動していく最大の運動なのでもっとも重要です。スタートの速さが早ければ上半身の動きも速くなる。前足に体重が乗った瞬間体重をその足でしっかり受け(止め)後ろ足を真っ直ぐ前足のヒザの裏側に引き付ける。足の引き付け。
4、次に上半身の練習をしましょう。肩・腕の回す運動で前に投げる作業をしなくては行けません。正しい回し方で練習しなくてはいくら練習してもダメです。肩を悪くするか、肘を悪くするか・・・正しいとされている練習をしましょう。この投げ方も多関節運動です。関節は決まった方向にだけしか動きません。肩の関節は自分の体の前を動かすのが一番スムーズに回転するようになっています。まず練習するのは、おへそのところに両手をクロスさせ内回りで頭の前方斜め上の順番で丸く回るように何回も回しましょう。その時の両手の手のひらは必ず小指が下に向いてる状態で回しましょう。この運動に先ほどしたスタートを付け加えると自然にいいホームになっています。投げるまでの動きに必ず横を向く体勢が出来てきます。また、出来なくては行けません。この運動も、今習ったやり方ですれば何も難しく考えなくてもできます。回しながら左足を前に出す。ゆっくりでいいのでしてみて下さい。必ず無理なく横を向いている瞬間があります。一番ダメなのが横を向いた瞬間回転している肩が後ろに入り込んでしまうこのような癖がついてしまったらなかなか直りません。回転がスムーズに出来ないので無理やり腕を前に出してしまう。こうなれば肩も痛めるでしょうしコントロール・スピードもつきません。気を付けて練習しましょう。次に気を付けなくては行けないのがボールの持っている腕のスタート時の後ろ方向に振る振り幅です。これを大きくすればスタートして丸く円をえがいて投げようとしても肩が後ろに入り込んでスムーズな円がえがけなくなってしまいがちになることです。また、このような投げ方になれば最後の体重移動が平行移動だけになりがちになり、腰の回転でフィニッシュのかたちが取りにくくなります。
5、次にグロ−ブの引き付け。それからボールの持っている手が腰骨あたりを通過するときに軽く腕が腰部分に触れる、これをブラシングと言います。この練習も反復して行なってください。グローブの腕の動きとボールの持っている腕の動きは左右同じ動きをする。
ソフトボール:上野由岐子の投球フォーム
※キーワード
体重移動・スタートダッシュ・体の前の回転運動(両腕左右同じ運動)三箇所引き付け(踏み出し足で体重を受け、その時の後ろ足・股の引き付け)(ボールの持っている腕のトップからブラシングまでの引き付け)(その時同じ動きをしているグローブの持っている腕の引き付け)
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バッティング
1, バッティングは、色々な構えがある。十人十色。
2、 基本は下半身。ヒザ。ステップ打法、NOステップ打法、いずれにしてもヒザでタイミングや体重移動をする。(体重をためる)
3、 次に(体重を移動)後ろ足・腰・構えてる手首。ゼロコンマ何秒の違いで@前足ステップA体重を止めてB後ろ足の絞りC腰(お尻)を閉める。あえて回転と言う言い方はやめますDバットがインからアウトの押し出し(あえて初動は押し出しと言います)←これらのことはまだボールかストライクか見極めてストップ出来る最終ギリギリの状況です。
4、 次にスイングに入ります。3でとった動きはピッチャーに対し又ボールに対し見たままにタイミングを取りやすくする、もっとも重要な動きのひとつです。この準備段階があってスイングに入っていきます。この準備段階の時は自分のスタンスの中心に体があることを確認して下さい。その次に押し出したバットがボールの当たる手前から地面と平行にスイング(レベルスイング)するようにして下さい。その時バットにボールが乗っていると言った感覚があります。その瞬間、体から突き放つようにバットを振ってください。
5、 バッティングでも「止める・だろう」の考えが成立します。ステップ足(前足)で体重移動を止める・止まった瞬間、腰からの回転(絞り)後足、前足(太もも)締付けで、回転を止める。そして、バットの回転とつながって行くのです。次に「だろう」本能で打っている実感を確かめる練習に、5メーター先から監督・コーチがコントロールよく100キロ位のボールを投げます。たやすく子供達はバットにボールを当てます。構えは両足を肩幅、バットは自然体、バットの出し方はインからインパクトまで。トスバッティングのようなリラックスした感じです。これを練習した時本当に人間は本能で打ってると痛感します。はじめのスイングまでの動きでを正確にすればバットにボールが当たる確率は80%ぐらいになるでしょう。後の20%はタイミングです。自分のタイミングの取り方が間違っているから自分の本能を覆い隠している事に気がつきましょう。まずは自然体の姿勢で速いボールに当てる、それからタイミング・力の入れ方・力の強弱を練習で、体で覚えていくしか方法はありません。
6、 両目でボールを見る。大事なことです。女子によくある傾向は。前足の裏の踵がピッチャー向いている。肩・背中もピッチャーの方を向いてる。こんな構えをよく見かけます。バットの出るのも遅くなるし両目でボールをとらえられないので、バットに当たる確率が少なくなります。しっかりと両目でボールを見るようにしましょう。
7、 バットの構える角度で飛ぶ方向がほぼ決まる。バットは一本の棒でっす。だからグリップ握っているところと打つところヘットのところ、この位置の違いでボールの当たった角度に変化があらわれる。バットを立てる、または耳のほうに寝かすと、ヘットが早く出てくる。バットを後ろに寝かすとバットのヘットは遅くなる。
※キーワード
下半身(ヒザ)・絞る(回転)・インからアウト・止める・放つ・(だろう)本能・自分の構えタイミングのとり方が本能をじゃましてる。バットの角度
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走塁
1、走ることを勉強しよう。まず、腕の振り方と足の運び方の勉強。足の運び方。右足は右足の前にステップし左足は左足の前にステップする。内股になり一本の線の上を走るように足を運ぶと体にねじれが発生じ直進の力が半減する。
2、腕の振り方に注意しよう。腕は肩を中心にし前の振り6割、後ろの振り4割で、胸と背筋に力を入れ、体が腕に振られないようにし、軽く拳をつくり、リズム良く、尚且つ高速で振りましょう。
直進が基本なので、後ろに加わる力や回転の力は出来るだけ避けましょう。また、腕に力が入ると、どうしても腕の振りが遅くなるので、腕以外のところに力を入れ、体がぶれないようにしましょう。陸上選手を見ても分かるように上半身の筋肉が隆起しているのは、体がぶれず、早く腕を動かすためなのです。