ポルトガル国内の浸透具合 ポルトガルを紹介する文献や、インターネットに必ずといっていいほど、名が出てくるワイン。実際ポルトガル人に、どれほどワインは浸透しているのであろうか。それを明らかにするため小規模ながら、英語の話せる大学生を中心にアンケート調査を行なった。
若者は実際何を飲んでいるのか ポルトガルのレストランやカフェには、どの店もポートワインを中心にワインがびっしりと置かれていた。しかし気になったのが、多くの人がおいしそうに生ビールを飲んでいる。そこで「最もよくお酒は何ですか?」という質問を行なった。結果ワイン、ビールともに35%ずつを占めたが、「1番好きなお酒は?」という質問に変えると、回答の種類が増えてビールと答えた人は減少したが、ワインは依然約30%を占める結果となった。ポルトガルでは近年のワイン消費量の減少の原因に、ライフスタイルの変化により、ワイン以外のアルコール飲料の需要が増えているらしいが、それでもワインは依然全体の1位を維持しており、ポルトガル人は若者でもそれなりにワインを飲んではいるようだ。 |
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ポートワインに関する知識はどれほどか アンケートはポートワインの産地であり、商業都市となっているポルトガル第2の都市、ポルトで行なった。そこでポートワインに関することもいくつか質問した。「ポートワインの中でどの種類が一番好きですか?」という質問に選択肢を与えて答えてもらった。結果はポートワインの基本3タイプでは、ルビー、タウニー、ホワイトの順になったが、それよりこの項目で気になったのは、4割を占めた「よくわからない」「無回答」である。実際ポルトガル人、それも若者ともなるとあまりポートワインについて詳しくはないようだ。 地元のポートワインをどう思っているか ポートワインに関する漠然としたイメージを聞くために、「ポルトガルにとってワインは重要だと思いますか?」「ポートワインは世界に誇れるものだと思いますか?」の質問に対して、いずれも少数の未回答者を除いて全員がはいと答えた。またその理由を尋ねるとポルトガル経済のため、文化のため、宣伝材料として・・・といった感じであった。ポートワインを頻繁に飲んでるという人もそれほど多くはなく、彼らはただ漠然とそう感じている |