ラポゼイラ

 ポートワインの産地であるポルトに向かう前に、ドウロ川の川畔、ベヌーデ山の側面に開けた街、ラメーゴに立ち寄った。小高い丘の上にそびえるノッサ・セニョーラ・ドス・レメーディオス教会で知られている街であるが、ワインの産地としても知られており、特にラポゼイラというワインが有名である。これは街のレストラン、カフェ、食料品店など、どこでも手に入れることができた。

 このワインはスパークリング・ワインの一種である。スパークリングワインとはシャンパンに代表される発泡性を持つワインのことだ。色は澄んだ琥珀色で、透明である、香りは爽やかで、まだ若さを残した感じであった。口に入れると甘く、炭酸が口の中ではじけてすっと舌になじんでくる。粘り気はなく、後味は非常にすっきりしており、誰にでも気軽に試せる、飲みやすいワインであった。ポルトガルにはポートワインの他にも、ラポゼイラのように独特でおいしいワインが数多く存在するのである。

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