初秋南東北点描
初秋南東北点描 30
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渡ってくれば狭いへつりである。

 


すごく登りにくい階段を登ると、へつられたくぼみに格子が嵌められている。

 


格子の中には、虚空蔵菩薩の祠が設置されているのである。南無ありがたや。

 

いよいよ揺れるつり橋を渡って「塔のへつり」である。「塔」の下部の回廊のようなところを歩くのだが、雑誌で見たのと違って、歩いていける範囲が狭められていて、すぐに「立ち入り禁止」の札である。下の回廊から上のえぐれた部分に登って行くと、お堂がはめ込まれている。

背景画像のように、はめ込まれた格子には、あれやこれやと田舎のおじさんが多幸症のトランス状態で毛筆をふるったような、読んでも読んでも視覚が邪魔して内容が頭に入らないようなことが書いてある。

まあ、自然が作ったにしては面白いけれど、写真で見て想像した通りの「つまらなさ」。つまり想像を超える何ものも与えてはくれず残念であった。奇景ではあるので、写真に収めて駐車場へもどる。

とにかく腹が減っているのである。売店でなにか食べようかとも思うが、朝の600円を断念してアンパンと団子、合計300円強で我慢している意義を失うような食事はしたくない。つまり1袋残っているラーメンを食べねば。どこか途中の道端で食べることにして、ここは帰りを急ぐことにする。