君と一緒に歩きたい
あれから,私たち三人はなぜか良好な友人関係を続けている.
竹村は,いたずらで告白をした女性全員に謝ったそうだ.
その謝罪の途中で,なぜか私の友人のミツキとくっついた.
「ミツキを悲しませたら,承知しないわよ.」
私がすごむと,「分かっているよ.」と竹村は嫌そうな顔で言う.
「大丈夫だよ,美紀.」
苑田君が,にっこりと微笑む.
「美紀の友人を泣かせるようなことをしたら,僕が許さないから.」
穏やかな笑みに,私と竹村はぞーっとする.
優しくて,強くて,いつも笑顔な人.
「いつか,落としてやる.」
冗談めかして,口説いてみると,
「待っているよ,一生ね.」
無敵の笑顔で返された.
――END(笑顔)
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