現況

外国人技能実習生の現況


 現在日本は喫緊の課題として、労働人口の減少による労働力の低下が懸念されています。政府は、介護職員だけでも2025年には新規で30万人が不足すると試算している。

 実質的には様々な職種で現在でも貴重な労働力となっている技能実習生への期待が高まっていくことになると思われます。
現在日本には、40万人以上の技能実習生が様々な職種で在留しています。日本政府は、今後も継続して多くの技能実習生の受け入れを推進していくと思われます。

 そんな中、統計上は日本に来た技能実習生のほとんどの人が期間途中でドロップアウトせず、初期の目標に到達しているという数字が出ていますが、実習期間中にさまざまな不安や不満を抱えながら実習期間を過ごしていたという人が少なからずいたという現実も、統計上表れています。

 技能実習生を継続的に雇用している実習実施者にとっては、いまや必要不可欠な貴重な労働力となっていることは、コロナ禍の中、受け入れを予定していた実習先である農業生産者のもとへ来ることができなくなり困惑されている状況からも見て取れます。

 今後も継続的にこの技能実習制度を推し進めていくためには、実習実施者(企業等)と外国人技能実習生が双方ともに真のウインウインの関係を構築していくことが必要不可欠なのです。またアジアの中で、日本の賃金水準が突出していた時代は遠い過去の話であり、何をもって日本のアドバンテージを示していくのかが重要な課題なのです。

 今後10年後、20年後と必ず日本を渡航先に選択してくれる保障はないのですから。