亀形石遺構

  手前の円形の構造物が
 亀形石である。
  全長約2.6メートルある。
  上の小判形の水槽に水を
 貯めて、亀の甲羅部分に水
 を流したのであろう。
  いずれも花崗岩に精巧な
 加工が施されていて、表面
 はきれいに磨いてある。
  斉明天皇(在位655〜6
 61年)時代の石材加工技
 術水準の高さに驚きを感じ
 る。
  この構造物の周辺には階
 段状に築かれた長さ約6メ
 ートル、高さ約2メートルの
 石段があり、祭祀(さいし)
 の場か、庭園か、研究者の
 意見は分かれている。