【Music Holiday】 カレーと軍艦とブルトレの休日 | |
=ザ・フー歴史的初単独来日公演追っかけレポ Vol.8= | 2008/12/19 |
【土曜日:Rest Day】
大阪→横浜と続いたライブも今日は一休み。ロジャーに喉を休めてもらうと共に、私も今日は肩の力を抜いた観光(のようなもの?)をすることに。
イイ感じの横須賀駅頭端ホーム部分 これもゆるキャラの一種か 昔は「←横須賀鎮守府」だったのだろうか 胸像というのは何か気持ち悪いのだが…… 射殺覚悟で盗撮した米軍基地ゲート 年に一度の祭りに遭遇する私は強運なのか 東郷元帥と戦艦三笠の間に割って入るカレー屋テント ということは、誰か食ったのか? 聯合艦隊司令部の海戦時立ち位置マーク 大和・武蔵・信濃の三姉妹艦(ウソ) 我々の好奇の目に晒される陸上自衛隊ボート訓練 灰色の港で異彩を放つ砕氷船しらせ まるで山手線のような江ノ電鎌倉駅ホーム あまり風情のある車両ではなく…… しかも車内はこんな状態 こっちの方が感銘したJR藤沢駅みかん電車型キヨスク 威風堂々の電光掲示 機関車はホームからはみ出していたので撮影出来ず… ホテルを出る前にロビーの新聞を見ていると、スポーツ報知に割と大きめの横浜公演の記事を発見。しかしたったこれだけのために140円払う気にもなれず、とりあえずは記憶に焼き付けておくこととした。
その後ホテル近くのマクドで軽い朝食を取り、JRで横須賀へ向かう。途中、大船での乗り換え待ち時間にホームでボーっとしてたら、突然轟音とともに上りの「富士・はやぶさ」が通過。事前調査不足もあったんだが、横浜から乗ってきた電車の網棚にスポーツ報知が放置されていないかをチェックしてて時間浪費したのが写真撮れなかった原因なのであった。今はフーの影に隠れてすっかり奥へ引っ込んでいる鉄モードだが、やっぱり乗りたいよなぁ、としばしモード巻き戻して落涙。10時過ぎにJR横須賀駅到着。頭端ホームがあって、古い駅舎があって、いい感じである。駅前にはカレーの街横須賀のマスコット「スカレー君」と「海上自衛隊こっち」の看板があり、いきなり街の印象が強く刻み付けられる。
ヴェルニー公園というフランスゆかりの海岸沿いの遊歩道を歩いていたら、「小栗祭り」なるものの準備作業に遭遇。自衛隊の軍楽隊やフランスの外交官なんかがいっぱい来て、小栗上野介の業績を称える、んだそうである。薩長史観では埋もれがちな小栗であるが、地元ではちゃんと尊敬されてる、そういえばあの小泉サンも小栗ファンだとか言ってたなぁ、と思い出す。
横浜からわざわざ横須賀まで来た最大の目的は「軍港巡りクルーズ」なるもので、12時便を予約していたのだが、時間が余りそうなので11時に変えてもらおうと交渉してみる。しかし私の前に並んでたおっちゃんが20人分のチケットを買いやがって売り切れになったので、やむなく断念。まずは保存戦艦三笠の見学へ行くことにした。
バカでかいダイエーや米軍基地の入口なんかを眺めながら、20分ほど歩いて三笠公園へ。途中からやたらと人通りが多くなり「いくら秋の日の休日でも人出多すぎないか?」と思っていたのだが、三笠公園近くまで行ったところで「よこすかカレーフェスティバル」というノボリを視認し、混雑の謎が判明。海軍カレーを由来として「カレーの街横須賀」というPRを始めてから丸十年だそうで、横須賀中のカレー屋さん、全国の名物カレーが大集結して、三笠公園の中は物凄い騒ぎに。東郷元帥も戦艦三笠もカレーまみれである。『艦内でカレー喫食禁止』の張り紙まであった。このあまりにも凄い混雑で、三笠見学した後に美味いカレーを食べようと思っていたにもかかわらず、どの店も大行列or早々に売り切れ、結局カレーパンしか食べられなかった。公園の本来の家主であるはずの戦艦三笠だが、横浜の氷川丸みたいに海に浮かべてるのではなく、陸揚げしてコンクリ固め、上部構造も殆どが戦後の復元モノ、ということで、何かイマイチだったような気もするが、艦橋の日本海海戦時の司令部メンバー立ち配置表示(東郷、秋山等々)には少々感動。来年はいよいよスペシャル大河「坂の上の雲」が放映されるようだが、そうなると横須賀はまたカレーまみれで盛り上がるのであろうか。
三笠見学&カレー祭りで存外に時間食ったので、電話で軍港クルーズの時間を12時便から13時便に変えてもらう。「ホントは当日の変更はダメなんですけど、特別に計らいさせてもらいますよ」と恩着せがましく言われたのに少し気分を害す。
電話の応対は?印だったが、軍港クルーズは中々の◎印。米艦隊は韓国海軍との合同演習とやらであまりいなかったが、自衛艦をどっさり間近で見ることが出来たし、おまけに解体が決まってしまった砕氷船「しらせ」まで見れて、結構儲けモンであった。お兄ちゃんの案内放送も的確かつユーモア溢れるものであったし、そのお兄ちゃん曰く「私も初めて見ました」という陸上自衛隊部隊のボート漕ぎ訓練(というのか?)までプラスされるというお得パック。来年はヘリ搭載護衛艦「ひゅうが」が新たに配備されるから、また観に来てね、との案内もあった。右か左か、という論争はさて置いといて、単なるお気楽見物としてまた来るのはいいかも……
国籍不明感漂う横須賀を後にして、横須賀線を終点久里浜までいわした後、鎌倉へと戻る。ここの目的は江ノ電散歩だったんだが……恐るべき混雑! 電車の中で着物着た女の子の姿をチラホラ見て、七五三で混んでるのかと思ったが、そういう理由ではないのであった。秋の鎌倉というのは京都と同じように絶対的に昼間人口が多いのである。鎌倉駅前からして芋の子を洗うような人の多さだったが、江ノ電も山手線並みの大混雑。コトコトと海岸沿いをのんびりと走る江ノ電を楽しむ、という当初の構想は粉々に打ち砕かれ、おまけに雨まで降ってきてしまい、藤沢まで殆ど写真も撮らずの罰ゲームなのであった。
座っていたので疲れはさほどでもなかったが、「いったい私は何のために江ノ電に乗りに来たのか?」という解けない疑問に苛まれつつ、藤沢から横浜経由で今夜のネグラである神田のビジネスホテルへと向かう。ちなみに藤沢駅ホームのキヨスクはみかん電車デザインであった。
またもや大きな旅行カバンを抱え東京駅についたのが6時前、そこで気がついたのは……「富士・はやぶさ」の発車が見れる、朝の大船リベンジが出来るではないか、という事実。そこで重いカバンを引きずりながら10番ホームへ行くと、栄光の、しかしかなりくたびれたブルートレインが鎮座していた。 さすがに12両という長大編成のブルトレは貫禄十分だが、この勇姿もやはり噂どおりあと4ヶ月なのであろうか。やっぱり乗りたい、でも今回の関東遠征で金使いすぎて余裕ないしなぁ……と悩みは深まるばかりである。
7時頃、今日明日と連泊する神田のNホテルに到着。近所でトンカツ定食を食べた後、昨日と同じように大浴場⇒ネットカフェとこなす。TBS10時からの「ニュースキャスター」の芸能コーナーでちょっとだけ横浜ライブの模様が映る。「タケシへのメッセージ」とロジャーが短いコメントをしていたが、ホントにたけしのことを知っているのだろうか?
駅裏の真っ暗な道をホテルへと戻り、フロントに頼み込んで、横浜公演の記事が載っている朝のスポーツ報知をタダでもらう。140円節約に成功し非常に気分がよい。今日はフーとは縁のない一日だったが、明日は音がいいと評判のさいたまスーパーアリーナということで更にテンションを上げつつ、1時に就寝。