【Music Holiday】 盛り上がったり…落胆したり…の前奏 | |
=ザ・フー歴史的初単独来日公演追っかけレポ Vol.2= | 2008/12/19 |
【木曜日:before STAGE】
今日も一見平常どおり勤務をこなす、と言いたいところだが、服装が若干怪しい。Tシャツはグレーのカッターの下に着込んでるので外からは見えないが、綿パンにオフホワイトのジャケット、トートバッグという業界人のような格好である。一応ネクタイは締めているのでギリギリサラリーマン風だが、朝の電車で友人に「水陸両用ですな」と言われる。
昨日同様、6時のチャイムと共に職場を飛び出す。暗い大阪城公園を小走りでホールに向かいながら、昼間に買っておいたかっぱえびせんを注入する。グッズ売り場は間違いなく長蛇の列であり、早々の売り切れも予想されるから、悠長にメシ食ってるヒマなんかないのである。
親の仇のように看板を撮る人々 これが噂の「Will Call チケット」引き換え窓口 2階スタンドから見たステージ 見慣れた光景ではあるが、やはり感動 6時20分、ホール前到着。ターゲットマークTシャツやらモッズコートやら着たヒトがウジャウジャしてて中々壮観である。昨日も見た「Maximum R&B」の看板の前には記念撮影の人だかりができている。でもこういう光景って、看板そのものよりも看板を撮影するヒトを撮影するのが面白いんだよな。
グッズ売り場は予想どおり大混雑してたが、まずはチケットを引き換えに奥の窓口に向かう。今回日本ツアー5公演のチケットはイギリス公式ファンクラブのネット販売で取ったのだが、これが「Will Call方式」というやつで、予約番号と決済に使ったクレカ+写真入りIDカード(免許証とか)を当日窓口で見せてチケットと引き換える、という仕組みなんである。
手元にチケットがない、というのは何だか落ち着かないもので、窓口で何かトラぶったらどうしよう、などという不安もあったのだが、あっさりと引き換え成功。さそやスペシャル・デザインなチケットだろうと期待していたのだが、ぴあ発券モノで少々落ち込む。
その後、グッズを購入。ウドーHPの商品一覧を見て予め決めていた白Tシャツ、ターゲットマークのトートバッグ、パンフを狙うが、何んと早くもトートバッグが売り切れ。売り場のおねいさんに「明日また横浜で売りますよね?」と訊いたら、「その予定ですが、数が限られておりますのでお早めにお願いします」との返事。トートバッグが一番欲しい私にとっては、明日は決戦の日になるであろう。しかし、この中身でパンフ2,500円はボッたくりっぽい……
大阪城ホールは地元ということもあり何度も来ているので、特に新鮮味はないが、窓口のポスターやら買えなかったトートバッグを持ってるヒトなどをスナップ撮影しながら会場に入る。
「げっ! やっぱりスクリーンがない……」と落胆の気持ちが襲う。2006年以降、フーは全てのライブ公演をを公式録音&録画してCD・DVDを通販しているのだが、よりによって今回のミニUSツアー&日本ツアーに限って通販しないかも、という事前情報が流れてきており、その不安が的中した訳である。音の方はブートがいくらでも出るだろうからカバーできるが、映像ブートは中々出ないし、出たとしても見るに耐える代物であることは更に難しいので、「よし、全ての光景を脳内に焼き付けておかねば」と強く決意する。
今日の席はアリーナ15列の左端から4分の1くらいの場所。スクリーンなし&オペラグラスなしでメンバーの表情を確認するにはギリギリ限界というあたりか。ツアー初日としてはまずまずの位置だな、と自分を納得させる。観客の入りは思ったよりも良くて9割程度、スタンドの上の方に若干空席が見受けられる、という印象である。昨今洋楽文化の衰退が著しい大阪にしては上出来ではないか、しかも私の両隣は何故か空席という好環境。
そんなこんなのどうでもいい思いをあれこれと巡らせていたら、7時5分という意表を突いた早い時間に客電が落ち、遂に歴史的初単独来日ツアーの幕が上がった。