【Music Holiday】 静かなる狂騒の始まり | |
=ザ・フー歴史的初単独来日公演追っかけレポ Vol.1= | 2008/12/19 |
【水曜日:Previous Day】
一見平常どおり勤務をこなす。が、殆ど仕事は手についていない。結成44年目で初の単独来日公演、とは言っても44年前からフーを聴いている訳ではなく、そもそも生まれてさえもいないのであるが、それでもたっぷり20年以上は待ってた日が遂にやってくる、その前日なのである。
2004年のロック・オデッセイの前にも同じようなことを言ってた気もするが、やはりフェスでの限定セットとフルライブでは全く期待度が違う。何よりも「見に来ている客のみんながフーのファン」というのは大きい。
思えば6月のいきなりの来日決定からここに至るまで、待ち遠しくも感じ、あっという間にも感じた半年だった。さて、これからどうなることやら…… 終わった後にきっとくるであろう空虚の嵐が今から恐ろしい。日本ツアー初日は木曜日の大阪城ホール。「今日は御一行大阪泊か? そっか、もう大阪にいてるのだなぁ」と仕事中にふと思いを巡らせる。ホテルは確実にニューオータニだろうから……もしや会える??
そして定時。自分でもバカ極まりないとは思いつつ、大阪城公園徒歩横断を開始。幸か不幸か、私の職場は大阪城ホール&ニューオータニから徒歩圏内なのであった。まぁグッズ売り場の場所も予め確認せねばならんし……などと心の中で言い訳しながら、真っ暗な公園をひたすら歩く。
こんなモノ撮ってどうする?(トレーラー) 派手か地味かよく分からないポスター 6時半に大阪城ホール前に到達。ホール裏側に駐車しているトレーラー軍団に何故か感動をかきたてられる。正面への通路にも正面広場にも人影はないが、明日のこの時間にこの辺りがフーリガン(フーのファンのことをそう称するのである)でいっぱいになるのかと思うと、またもや得も言えぬ感動がこみ上げてくる。
正面広場へ上がる階段のところに大きな「Maximum R&B」の看板があり、携帯のショボいカメラで撮影するが暗くて上手く写せず。看板から向こうはロープが張られていて進入不可のため、グッズ売り場位置を確認することはできなかった。その後、ホールから目と鼻の先にあるホテル・ニューオータニに侵入。いかにも商談の待ち合わせをしている敏腕サラリーマンを装い、1時間程度ロビーのソファに居座ってみるが、ローディと思しき軍団を見かけた他は戦果なしであった。そりゃ今夜泊まってるかどうかも不確実なんだから無理だわな、と思いつつ、帰り際に1階フロアをグルッと回ってみると、フーバッチをカバンに付けた兄ちゃんがウロウロしてるのを発見。「ん? やっぱり全然あかんわ。もうあきらめて帰ろかな?」などと携帯で話しているのが聞こえた。
結局、8時前にニューオータニを撤退し、家路に着く。さて、明日着ていくフーTシャツ出さなくっちゃ。