月日の過ぎ去るスピードについていけなくなってしまって……。小学生の頃は、夢や希望に胸膨らませ、あんなに早く大人になりたいと思っていたのに・・・。
うん? 誰か……今、なにか言った?
早く感じるのは「歳をとった証拠」と誰かが私の耳元で囁く。
あ〜ぁ、あれもやりたいしこれもやりたい。・・やりたいことが一杯あるのに……悲しいかな身体がおもい。鉛の鎧を着ているみたいで動かない。疲れはてて(何に?)重いのと、贅肉の重みで足がもたつく。ちっとも思うようにならない自分の身体に少々イライラ気味の私。
背中に何やら冷たーい視線を感じ振り向くと、静まり返った沈黙のなかに夫が佇む。顔色も変えず一言の言葉も発しないが……あの、冷たい目が語っている。
『醜いなあ、なんとかしろよ、その無駄肉! あー俺は騙された』
会話が一言もなくても、その場に漂う空気と、互いに見つめ合う視線で、相手が何を考えているかがわかるようになってしまった夫婦。
こんな夫婦のことを「空気みたい」って言うのかな?
互いに関心がなくなってしまった夫婦のことは「・・・・・」??