チームワーク
建築の設計には実にさまざまな条件がつきものです。
身近な住宅に限って考えても、周囲の環境や気候風土
などの立地条件、生活習慣や家族構成などの生活条件、
さらにはデザインや耐久性、忘れてならないコストの問題
など、数え上げるときりがありません。
これほどたくさんの条件をクリアしなければならないと言うことは、
その数が多いほど、苦難を乗り越えて出来上がった住まいは、オリジナリティあふれるものに
なるはずです。
それはきっと建築主の皆さんが満足できる、いい住まいです。
さて、それを実現させるために必要なものは何でしょうか。
家づくりは経験すると分かるのですが、驚くほどたくさんの人が携わります。
大きくは、プロジェクトの主役である建築主の皆さん(施主さんと呼ばれています)、続いて
多くの条件をまとめあげ、めざす住まいの基本方針を創る設計者(建築家や設計事務所)
さらに、それを形に創りあげる施工者(大工さんや工務店)の三者に分別され、それぞれに
たくさんの人たちが関わっています。
実はどれが欠けてもプロジェクトは進行せず、それぞれが重要な役割を分担します。
建築主は意思をはっきりさせて目標を示し、設計者はその目標に向かって道を開き
施工者は確実に目標を達成させなければなりません。
結果的にその三者の「チームワーク」が鍵を握っていると考えられます。
それぞれがお互いに信頼し合って、ひとつの目標に向かって協力できる環境づくりが
つまり、いい住まいづくりなのかも知れません。
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