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     市街化調整区域


 健全で秩序ある街づくりのためにつくられた
「都市計画法」と呼ばれる法律があります。

 一見、なんら普段の生活には無関係に思え
ますが、住宅を新築する時など、深く関わって
くる場合があり、おろそかにできない法律です。

 にもかかわらず、なかなか知る機会もなく、
自分の暮らす街が、この都市計画法により
 「市街化区域」と「市街化調整区域」に区分されている事など、ほとんどの方がご存知無い
 と思います。


  読んで字のごとく、「市街化区域」は、市街化を推進する地域、一方の「市街化調整
 区域」は、逆にそれを抑制する区域です。わかりやすく表現すれば、前者は「これから
 街をどんどん発展させる地域」、後者は「自然を残して、田舎のままに、そっとしておく
 地域」となります。
 
  そんな「市街化調整区域」に指定されると、そこでは原則として新たに建物を建て
 る事ができなくなります。自分の土地なのに、自分のお金を使って思い通りの建物
 を実現できないなんて、まったく納得できない話に思えますが、そこにはそれなりの
 理由があります。

  大金をはたいて完成した新居の前に、もくもくと煙を吐く工場が突然建設されたり、
 いつの間にか、両隣をパチンコ店とゲームセンターで挟まれたりすれば、もうがっか
 りです。そんな街からは、誰もが引越しをしたくなるでしょう。


  建物は、たとえそれが個人の所有物であっても、ひとつひとつが街の風景を創り、
 秩序を保つ、とても大切な素材でもあり、それぞれの建築主が、周囲の環境に充分
 配慮する事が求められます。
  
  「都市計画法」は、そのための大切な基本ルールだと言えそうです。



  ところで、家庭崩壊が叫ばれる昨今、家長たるお父さんは、それに見習って、
 「わが家の都市計画法」を定めると、家族の絆 (きずな) も深まるかも知れません。
 
  しかし、威厳も無く、影も薄いお父さんの場合、「わが家の市街化調整区域」に
 指定されてしまい、寂しい結果を招くかも知れません...。



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