パース Perth
スワンベル塔
パースは西オーストラリア州の州都で、高層ビルが立ち並ぶ中に、古い建物を保存している美しい街でした。街の中には緑豊かな公園が多くあり、自然と近代的な都市が共存している処です。世界で一番住みたい街として選ばれているそうですが、その理由は行ってみて判りました。ゆったりと流れる時間を満喫できますし、とてもおだやかな街でした。
地理的には、パースはシドニーから4,100KM離れています。日本の国土(北海道から与那国島までが約3,300KM)がすっぽりと入ってしまう距離です。
西オーストラリア州の面積は日本の国土の約8倍で、オーストラリアの全土の1/3を占めています。人口では、オーストラリア全人口の約1割の180万人で、そのうちパースには130万人の方が住んでおられます。
日本とパースとの時差は-1時間です。日本が午前10時のときパースでは午前9時です。パースでは、夏時間を採用していませんので、常に同じ時差です。オーストラリアの多くの都市では、夏時間を採用していますので、時差が季節により変わりますので、注意してください。特に、飛行機の出発時間などには注意が必要です。更に、州を移動するときには、州間で時差がありますので、くれぐれも注意してください。
古い建物といっても、外見は非常にきれいでした。これらの建物が安心感を与えてくれていると感じました。近代的なビルとうまく共存していました。
City Hall
旧Boy's Schoolで、今はCafe
モンガー湖の最寄駅
(Leederville)から見た市内
スワン川の対岸から見たパースの高層建築物
Perth Train Staition
Perth Train Staition構内
駅にある自転車用のロッカー
パースでの電車とバスの乗り方
パースでは、駅舎には駅員さんはいませんし、切符を買う有人窓口もありません。切符を買う手順としては、まず、目的地の駅が何ゾーンに入るのかを見つけて(各駅は1から8までのゾーンに分けられています。日本で言う区間同一運賃です)、そのゾーンまでの切符を機械で買います。
具体的には、切符販売機に記載された駅名のゾーンを確認して、該当ゾーンの代金を入れて、切符を買います。降りる駅にも駅員さんがいないので、切符を回収されるということはありません。「使用済切符入」という箱があり、そこに入れます。
日本のような時刻表も駅には表示されていません。構内に各路線別の時刻表(リーフレット)があるだけです。ですから、事前に時刻表を入手しておくと便利です。
家族用一日乗り放題切符
バスの乗り降りについて
バスは乗るときに運転手さんに行き先を告げると、料金を教えてくれますので、その代金を払います。
車内放送はありませんので、自分で気をつけていないと乗り越してしまいます。停留所にも駅名表示がありませんので、今どこを通過したのか判りません。
そこで、乗るときに運転手さんに教えてくれるように御願いしておくと、停留所に着くと教えてくれます。
時刻表は電車と同じで、停留所にはありません。バスポートか案内所で手に入れておいた方が安心です。
左の切符は電車とバス(Transperth)の家族用一日乗り放題切符です。7ドル30セントですから、大変お安く観光が出来ました。ただし、土日祝祭日以外は利用時間の制限があります。(写真中央部に記載があります)
使い方は、その日の最初に乗るときに、改札機に通します。カードは何も書いていない方を上にして、改札機の下から入れます。すると、上の写真のように日付が印刷されて出てきます。
バスの場合は、カードを運転手さんに見せれば、改札機を教えていただけます。運転席の近くにあります。
電車の場合は、改札機を探してください。駅の改札機といってもそれを入れないと通れないものではありません。何処に改札機があるか分からないくらいです。
乗り放題券は、事前に何枚か買っておくと、便利です。
モンガー湖 Lake Monger
パースを流れるスワン川は、発見された当時、黒鳥(black swan)がたくさんいたので名付けられたそうです。しかし、フリーマントルからスワン川を海につなげたので、海水がスワン川に入り込むようになり、黒鳥は姿を消したそうです。
そこで、このモンガー湖に黒鳥を移したそうです。ここの黒鳥は人馴れしており、パンを見せたとたん、すぐ近くまでやってきました。
オーストラリアでは、ジョギングをしておられる方をよく見かけます。ここ、モンガー湖でも湖畔を楽しそうにジョギングしておられました。
私たちは、のどかな雰囲気の中で、黒鳥たちと戯れて、ゆったりとした時間を過ごしました。
行き方 Perth Train Stationから電車で一駅(Leederville)下車。駅を降りてカランバインに向かって左前方向、約1Km先にあります。駅の陸橋を降りたところに、行き先指示板がありました。
モンガー湖の黒鳥
黒鳥がたくさん泳いでいました
ロットネスト島はフリーマントルの沖合い20kmに浮かぶ、美しい海岸と自然に囲まれたリゾート地です。
パースからフェリーで約90分のところにあり、白砂の美しいビーチがあるので、パースの人たちの絶好の遊泳地として人気があります。
島内には、トムソンベイ、ベイスン、ロングビーチベイ等海水浴に適した美しい海岸が点在し、島の周囲には10種類以上のサンゴと350種を超える魚類と、おまけにイルカが住んでいるそうですから、滞在される方がよいと思います。ホテルレベル以外にも、コテージ、ビラからユースホステルまでありますので、都合にあわせて選べます。
私たちは、現地の日帰りツアーで行きました。このツアーには2時間の島内バスツアーとホテルランチが付いていました。
バスツアーはお勧めです。島内をゆっくりと巡ってくれますし、解説もついています。体力に自信のある方は自転車ツアーがお勧めです。多くの方が自転車で散策されていました。
オーストラリアの何処でも言えることですが、ホテルランチはボリュームたっぷりでした。
ロットネストの名前の由来は、下の写真の動物(Quokka)がたくさん棲んでいたからだそうです。rot(ねずみ)の nest(巣)と云うことでした。
西オーストラリア観光局ホームページへのリンク
スワン川をクルーズして行きました
ロットネスト島に行く途中のヨットハーバー
ロットネスト島の船着場近く
このロットネスト島にしか生息しない有袋類のねずみ
「クオッカ(Quokka)」
大きさは、ウサギくらい(約30cm)のかわいいねずみです
海岸にあった海鳥の巣中に卵がありました
本当に美しい海岸と海です
ペンギン・アイランド Penguin Island
パースからバスを乗り継いで、ペンギンアイランドに行きました。
行き方は、パースバスポートからバスで1時間のロッキンハム・バス・ステーションへ。そこで、ペンギンアイランド行きのバスを教えてもらってください。これが一番安全です。
事前に時刻表を案内所で入手して行きましたが、降りるバス停が判りません。
停留所名は判っているのですが、車内案内もなければバス停に停留所名前が書かれていませんでしたので、自分が何処を移動しているのかが判りませんでした。
乗るときに運転手さんに、ペンギンアイランドに行く旨を伝えておくと、降りるバス停に着くと教えてくれました。ちなみに降りた停留所には「No.31」と表示がありました。停留所名「Mercey point」の表示はありませんでした。
ペンギン・アイランドは、島全体がバードサンクチュアリーに指定されており、海鳥もたくさんいました。近づいても、逃げません。ゆっくりウォッチングができました。
ぜひ、一度行ってみてください。素晴らしいところです。絶対のおすすめ場所です。
「島全体が公園に指定されています。」という看板
沖に見えるのがペンギン・アイランド
この島の名前の由来のペンギン達(Little Penguin)
暑さのせいか(?)木道の下にいました
ペンギンの餌付けショー
名前は分かりませんが、体長40cm位のトカゲ。だいぶ太っていました
シールアイランド(Seal Island)の岩に集まっているウミウ(?)
シールアイランドで寝そべっているアシカ
ナンバン国立公園 NAMBUNG National Park
ピナクルズ The Pinnacles
ピナクルズは、パースから東に約250Kmのところにあり、ナンバン国立公園の一部です。砂漠に無数の柱状の岩が立っていると云う感じです。すぐ近くは海です。
現地のピナクルズツアーに参加して行きました。ツアーバスは、砂漠の坂を登り降りして、乗客を楽しませてくれます。ちょっとした、ジェット・コースターです。また、板に乗っての砂丘の砂滑り(sand board)も楽しいものでした。
沖縄北部にもピナクルを見られるところがあります。それは、金剛石林山です(別画面になります)。
途中には、大変美しい海岸がありました
また途中には、広大なる景色も広がっていました
運転中に運転手さんが突然「~catching~」といって降り、現れたときに捕まえていたトカゲ 名前は、bobtail skink
この棒状の岩がピナクルズです。いろいろありますがせいぜい高さ2m位でした
砂漠に咲く一輪の花
この砂丘を4WDで下っていくのは爽快でした
ここを板(sand board)で滑るのも楽しいです。ただし、あまりスピードは出ません
フリーマントル Fremantle
フリーマントルは、パースから南西に約20Kmのところにある港町です。19世紀のコロニアル調の古い建物が多い街でした。刑務所も見学できます。
マーケットが有名で、有名店からガレージセールまでいろいろなお店がありました。
トラム(電車)に乗って、市内観光するのものんびりとして、いいですよ。
行き方 フリーマントル行きの電車の終点で、パースから30分です。
フリーマントル駅舎
水族館 Aquarium
ぼくと泳がない?
クマノミ
ハリセンボン?
ミノカサゴの一種?
大きな水槽の間を動く歩道がゆっくりゆっくり廻ります。楽ですし、なかなかおもしろいです。
また、タッチプール(魚たちと触れ合える水槽)があり、子どもたちが楽しんでいました。
入場料の2回分で年間フリーパスが買える(安い!)ことがわかりました。行く前にわかっていたら、パースに着いた日に行っていたのに残念でした。帰国する日に行きました。
行き方 パース駅からJoondalup方面行き電車に乗って、Warwick駅でバスに乗り換えるのですが、日曜日だから行楽地行きはたくさん出ているだろうと思ったのが間違いでした。なんと!1時間半待ちでした。仕方なく電話でタクシーを呼んで水族館まで行きました。せっかく一日乗り放題券を買っていたのに!
教訓……時刻表で事前に確かめて行きましょう(^^;)。
上の写真のサメが「ぼくと一緒に泳げるよ~」と言っていました(張り紙がありました)
西オーストラリア観光局へのリンク