足の指の間が痒くなる日記

11月10日(土)  「日曜日の宗教戦争」前編

それは私が高校生のころ

我が家は毎日曜日午前中に襲い来る某聖書系の宗教団体の

布教活動に巻きこまれていた

どうも母が暇だったらしく、最初に相手をしてしまい

それ以来毎週日曜日、それも午前中に我が家を狙ってやって来るようになってしまったのだ


今でこそ、そこそこ年をとり朝も早くなってきた父だが

当時は昼まで寝ているなんてことはざら

気分が乗れば夕方まで寝ている、と言うことも珍しくはなかった

それにつられて私も弟も父の生活態度の薫陶を受け

しまいには我が家は日曜日になると母も含めて

一家4人が午後になるまで起きてこなくなる、という

とんでもない堕落一家になってしまっていた



そんな惰眠をむさぼる堕落一家を

怒りの頂点へ持ち上げ、さらに恐怖のズンドコへ叩き落したのが

先にあげた某宗教団体の布教活動だった



その手口は、多くの場合以下のようなパターンを踏襲され実行される

・人のよさそうで幸せそうな女性が

・主婦層を中心に最も暇な時間帯、つまり午前中を中心に狙って

・小学校低学年までの可愛い
(不思議にみんな可愛い)女の子を連れて

・物腰やわらかく丁寧な語り口調で

・最初は世間話から入り

・なんとなく打ち解けてきたころを見計らって、

・いつのまにか「神様が…」「預言が…」と自分たちの土俵に引きずり込む

という計算に計算を重ね、練りに練られた黄金パターンを駆使するのである

もちろんこのパターンで100%成功するわけではないが、

パンフレットの郵便受けへの投函については、

読む読まないは別にしてほぼ9割方は拒まないであろうし
拒んでも強引に投函する場合も多いのだが…

10軒に1,2軒はインターホン越しにでも話を聞いてしまうだろうし

50軒に1軒は玄関先で話を聞いてくれるかもしれないし

100軒に1軒は入信してくれるかもしれない

彼らはそう考えて地区単位で、まるでB52戦略爆撃機のように

果てしない絨緞爆撃を繰り返すのだ



そんな彼らのターゲットになってしまった我らが堕落一家

いつしか土曜日の夜ごとに憂鬱な気分を味わうようになっていた

ある土曜日の夜…鍋をつつきながら遂に父が決心を固めたようだった

父「明日…来るやろうな」

私「ああ、絶対来るな」

父「またインターホン、何べんでも鳴らしやがるんやろな」

弟「先週はドアをノックまでしとったで」

私「もう一歩、とか思てるんやろな」

弟「そうやな、きっと」

父「…もう、許せん」

母「許せん、って喧嘩はヤメテよ」

父「いや…実は作戦がある…」

全員「え? どんな?」

父「よう聞けよ…………………………な?どやこれ?」

全員「お、お、お、おもしろい!やろうやろう!」


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Jokerさんとこ
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