足の指の間が痒くなる心意気

2004年3月18日(木)「捨てられた?」

 今朝、目が覚めるとベッドにはボクとにゃんこの二人きり。昨夜は親子3人川の字になって寝たはずなのに、妻のわんこの姿が見あたりません。

 ……そういえば「今日はゴミの日や」とか言ってベッドを飛び出してたっけ。でもあれから軽く小一時間は経っていますが帰ってきた気配はありません。にゃんこもぼちぼちぐずり始める頃合いです。そろそろ帰ってきてくれなきゃ困るんです。ボク一人では何もできそうにありません。ホント、彼女がいないとオムツはどこにあるのか、粉ミルクの分量はどのくらいなのか……さっぱりわかりません。おまけにボクからは母乳は出ないのでありますし。

 気になり出すとせっかくの休みなのにそれ以上眠れなくなって、まずは枕元のケータイでわんこに電話をかけてみます。……ベッドの向こう側で彼女のケータイがブルブル言うだけです。

 あ。ああああ……。ついににゃんこがぐずり始めてしまいました。もはや寝てるわけにも行かず思わず跳ね起きては見たモノの、どうしてよいかさっぱり判らず、ただただにゃんこを抱えて右往左往するばかりです。何度も何度も「ベロベロバー」を繰り返してみるモノの、にゃんこは火のついたように泣きたくるばかりです。コッチも泣きたくなってきました。

「わんこー。どこ行ったんやー。帰ってきてくれー」
と、なんだか一昔前の桂小金治の番組の出演者みたいなことを言いながら、玄関のドアを開けて寝間着のまんまでマンションの廊下をこれまた右往左往してみたり。しかしにゃんこは泣きやまず、わんこは帰ってきません。

 かわいそうに。ミルクが欲しいんやなぁ。よっしゃ、お前はこの俺が育てたる。嫁に行くその日まで、例え一人でも俺がお前を立派に育てたるからな、と悲壮な決意を固めて、とりあえずかわいそうなこの子にミルクを飲ませてやるために部屋の中へと入ります。すると……。

 ドアを開けたすぐ内側に、わんこが立っておりました!
「あーっ! 帰ってきてた!…よかった、よかったぁ!」
「え? 何言うてんの? トイレよ、トイレ」
「何でもええわ、もうどこへも行くなー、わーん」
「トイレにも行かれへんのん? それはちょっと……」
と、言いつつ妻はボクの腕からにゃんこを抱き取りまず。みるみるうちに泣きやむ娘。奇妙な安堵感と敗北感を同時に背負いながら、ついでに微妙なしこりも残しつつ、ボクは勝手に妻の有り難さを痛感しているのでありました。

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「子にとって 母はオッパイ だけじゃない」
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夫にとっては オッパイ8割?
3太郎


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