足の指の間が痒くなる心意気
2003年8月16日(土)「すかしの技」 |
どうも最近、屁が出てしようがない。俗に「出物腫れ物所嫌わず」と言うが、まさにそれ。電車のなかだろうが、職場だろうが、家の中だろうが、催すこと催すこと。 電車の中でコクのはさすがに気がとがめる。車内禁煙、は当然だが、下手するとそれ以上の迷惑になる場合も充分想定される。そのうち車掌が言うぞ。「車内での喫煙、並びに携帯電話のご利用、及び屁は周りのお客様のご迷惑になりますので、ご遠慮下さい」とか。 職場でコクわけにもいかない。転勤してきてやっと5ヶ月。今まで一生懸命築き上げてきた、マジメで大人しいボクのイメージが音を立てて崩れていく。何より今の職場には若い女の子がたくさんいるのだ。職場での毒ガス噴霧は絶対に避けなければイケナイ。 家の中でコクと、わんこが怒る。怒らないまでも「胎教に悪い!」と言う(なんでも胎教や)。ベランダでタバコを吸うのを「蛍族」と呼ぶが、ベランダで屁をコクのをなんと呼べばいいのだろうか? まあそれはよいとして、そんな苦労を重ねた結果、屁をスカす技術は格段の進歩を遂げてしまった。つまり、サイレンサー。音無しの術である。今では消そうと思えばほぼ完璧に音を消すことが出来る。これなら駅などの人混みで移動しながらスカせば、ニオイが人の鼻腔を優しくくすぐる頃には、発生源であるボクはもう現場にはいない。まさに完全犯罪だ。 出来ればニオイも消してしまいたいのだが、こればかりは、なかなかそうもいかない。お尻の間に活性炭でも挟んでしまおうか、とさえも思う、夏の夜なのである。 |