足の指の間が痒くなる心意気
2003年8月9日(土)「逢えない時間が恋を育てる」 |
帰り道に見かけた、キスしてるカップル。かなりディープだった。もう完全に舌が入っちゃってた。 思えば結婚する前は、妻と人目を盗んでは、あんなふうにチュウしまくってたなぁ。特にデートの別れ際は、しつこいくらいチュウチュウしまくりだった。 それもこれも、少しでも長く一緒にいたいから、という気持ちの表れだった。だが、一緒に棲み暮らす今となっては「燃えるようなキス」にも何だかご無沙汰のような気がする。 デートの別れ際の、あの切ない気持ち。「こんなに好きやのに、なんで一緒に帰られへんの?」という、ヒリヒリするような焦燥感。そういうものが今は全くない。もちろん毎日それでは身が持たないのではあるが。 だけど、正直言って「あんな燃えるようなキスをもう一度!」という気持ちは確かにある。強く、ある。 夫婦の間には「恋」よりも「愛」が大切だ、とは良く聞く言葉。また「恋は燃え上がる炎で、愛はくすぶり続ける埋み火だ」と昔の誰かは言っていた。しかし(今度こそ)長く続く夫婦の間には、恋人同士のようなヒリつくような感情のうねりも、時には必要なのではないだろうか。 逢えない時間が恋を育てる、と言う。逢えないようにすれば、恋の気分が盛り上がるだろうか? いっそどっちかが実家に帰って、そこにもう一方が通う、「通い婚」でもしてみるか。きっと後朝の別れ際には、あのときみたいにチュウチュウしまくりになることだろう。 ……とココまで書いて、よく考えてみたらボクは残業、わんこは早出で、しかも休みもバラバラな我々夫婦。ボクが帰ってきたらわんこは寝てるし、わんこが出勤するときにはまだボクは寝てる。立派に逢えていないじゃないか。なーんだ。通い婚みたいなもんだ! いえいえ、それは「すれ違い」夫婦。あかん、燃えん。 |