足の指の間が痒くなる心意気
2003年5月23日(金)「妻の妊娠を喜ぶ」 |
妊娠検査薬ではイマイチはっきりしないので、次の土曜日、わんこは近所の産婦人科に行くことに。ボクは仕事で同席できないのが非常に心残りだ。 妻は下調べに余念がない。その産科のホームページを見ながら、あーでもないこーでもないと、モニターの前でぶつぶつ言っている。 きわめて平静に見えてはいるが、彼女は結構不安がっているように思える。そらそうだろう。全くの未知なる体験なのだ。夫たるボクは、如何にしたら彼女のその不安を、少しでも軽くできるだろう。 とにかく素直に、喜んでることを伝えたい、と思う。 そして土曜日は早く帰ってこよう。テレビのドラマか何かでよく見たおなじみの光景を、寸分違わず再現すべく、頭の中でしっかりとシミュレートしながら帰ってこよう。 −−−−−−−−−−−−−−− 夕食の食卓に漂う、そこはかとない緊張感。妻が意を決して口を開くのだ。 「あなた、わたし……赤ちゃんが……(ポッ)」 「…………え? え? ……ヤッター! ヤッター」 と妻を抱きあげて、そう広くもない部屋をぐるぐる回る。 「きゃっ! あなた、怖いわ。ねぇ降ろして。うふふ」 「ヤッターヤッター! バンザーイ!」 勢い余ってタンスの角に足の小指をぶつけてヒィヒィ言いながらも顔はニヤニヤしてたり。 −−−−−−−−−−−−−−− そう言えば。ここ数日のわんこは「赤ちゃん出来たから食べなきゃ」とか言って、妊娠が確定してもいないのにバッカバカ食べてるから、抱えてぐるぐる回ろうモノなら一発で腰をいわしてしまうだろう。エライコッチャ。 ……でも、腰をいわしてもいいから、思いっきり喜んでみたい。今はもう、土曜の夜が待ち遠しくて待ち遠しくてしょうないのだ。 |