足の指の間が痒くなる心意気
2003年3月8日(金)「春の宴」 |
日本全国、急に寒さがぶり返した。 公園や橋の下、青いテントで寝泊まりする、通称「アーバンジプシー」のオッチャンたちもかわいそうだが、年にわずか二度ばかりの宴を邪魔された、そこいらへんのネコどもだって、充分同情に値する。 やっと待ち望んだ春が来て、ネコどもも、さあ行くぞ!突撃だ! とその心の中に高らかに進軍ラッパを吹き鳴らしたことだろう。なのに、なのに……。 少しでも他のネコを出し抜こう、とせっかく早くから盛ったのに……。一日でも、たった一晩でも早くナイスなメスネコをモノにしてやろう、とあんなに大きな声で鳴いてみたのに……。嗚呼、彼らの努力は今やむなしく寒さに凍えるばかり。 人間様にしたって 「ほら、もうコンナになってるよ……」っていうときに 「今日はダメ!」 とか言われたら、思わず壁に拳をガツンガツンと叩きつけたくなる衝動に駆られるのに。彼らの振り上げた腰はいったい何処へ落ち着くというのだろう。 彼らのためにも、一日も早く春が訪れることを願ってやまない。しかし春になれば我が家の「ウシ女房」もまた盛り出すのではないか、と実は戦々恐々でもあるのだが。 |