足の指の間が痒くなる心意気
2003年1月30日(木)「オッチャンとの境界線」 |
ものすごい寒さだった。 毎日出勤する車の中で、いつもおにぎりやらパンやらをかじりながら仕事に行くのだが、前夜から車の中に置いておいた、そのおにぎりの表面が、うっすら凍ってるくらいの寒さだった。かりかりとかじりながらハンドル片手。歯ごたえは満点だが、おかげでますます寒くなる。車の暖房はなぜ膝のあたりに風を送ってくれないのか? 膝が震える。 そういえば先日わんこが一つプレゼントをくれた。 「3太郎さんも、もう若くないんだから、ね♪」 そういって彼女が差し出したのは紺色のパッチだった。タイツとも言う。股引のちょいとオシャレっぽいヤツ。ステテコ……とはちょっと違うが似たようなモン。あたたかそうだ。 しかし。しかしだ。コレを穿くと心身共にオッチャンになってしまうような気がして、貰ったっきりタンスの中。まだ一度たりとも足を通してはいない。ワタクシはまだ、若い!……はず、だ。 腹回りは既にオッチャン。頭髪の量もとっくにオッチャン。パッチを穿かないこと。それだけがワタクシに残された、最後の最後の一線なのだ。意地でも越えるわけにはいかない。 厳しい寒さはまだまだ続く。果たしていつまで持ち堪えることが出来るか。……明日はもう、ダメかもしれない。 |