足の指の間が痒くなる心意気
2003年1月13日(月)「せ〜じんしき」 |
今年も成人式の季節がやってきた。昨年や一昨年に比べると平穏な模様のところが多いようだが、それでも沖縄では式終了後に暴走行為が行われたとか。 まだ平穏、とされる沖縄の会場の模様をテレビで観たのだが、一昔前ならどこが平穏なんだか。モヒカン頭の脇に「成人」と剃りを入れた若者。新撰組のだんだら羽織を揃ってまとった集団。リーゼントのひさしがお辞儀するとき前にいるエライさんにぶつかりそうだぞ。はしゃぐ気持ちはわかるのだが。もちろんテレビだし、そう言うニュースソースになるようなところだけピックアップしてるとは思うのだが、それでも我々の頃、十数年前に比べると正直乱れてるなぁ、と思わざるを得ない。 逆に性体験は低年齢化の一途をたどる。成人式の遙か以前から「性人式」だけはやり遂げてしまってる。やることだけやっといて、「まだまだ子どもだしぃ」なんてのは通用しないぞ! だったら逆に「やっちゃったら即オトナ」と見なしてしまうのはどうだろう? …30,40過ぎても「子ども」のままでいる人を追認してしまいそうな気がするが。 そんな新成人の様子はまるで子どもが子どものまま体だけ大きくなったって感じ。もちろん経済的にも精神的にも「自立」していない人が多いのだろう。そういう自立していない、と言う不安定感が自分だけ楽しければいい、と言う公共心の欠落した行動に結びついているのだろうか。 「平穏」とされた成人式を取り仕切った関係者が、式の後テレビのインタビューに答えて言った一言が、実に印象的だった。 「子どもたちを信じてよかった」 そう、世の大人達からは彼らは実際には子どもとしか見られていない。子どものための成人式。意味なんか、あるのか? |