足の指の間が痒くなる心意気

2003年1月11日(土)「商売繁盛で笹持ってこい」

 関西の正月明けは「えべっさん」。そう、「十日戎(とおかえびす)」で松を締めくくるのだ。関西だけでなく全国に恵比寿神社は数々あるが、やはり商売の神さんとしての信仰度は商業の発達した関西の方が高いようで、関東ではあまり「十日戎」のお祭りは行われていないようだ。

 関西のえべっさんはそれこそ町々に数多あるが、大阪の今宮戎、ついで堀川戎が白眉とされる。んがしかし。何と言ってもご本家は兵庫県西宮市の「西宮恵比寿神社」である。


門前は大にぎわい

 毎年1月9日が「宵戎」、10日を「本戎」、11日を「残り戎」として3日間の大祭が行われる。特に西宮戎では9日の午前0時を期して開門されると、門前に群れを成して待ちかまえる男どもが(女性もきっといるだろうが)我先にと本殿を目指す。こけつまろびつのデッドヒートの末、一等先に本殿の鈴にたどり着いた者は今年一番の福が約束される「福男」となる、と言い伝えられ、この神社独特の風習として、昭和の初め頃から変わらぬ人気を博している。

 それに参加する体力も信心もないし、10日がたまたま休みだったし、たこ焼きをほおばりつつ、いっちょ笹でも貰いに行こか、とぶらんぶらんとと出かける。


ダンシングえべっさんも気分を盛り上げる


なぜか神馬の模型。


参拝者に御幣を振る神主


本殿。大混雑


笹を売る福娘。可愛い子揃い

 もう一つ、西宮戎の呼び物は、本殿の脇に備えられたマグロ。参拝者はこのマグロに小銭を貼り付けて無病息災、家内安全、そして商売繁盛を祈るのだ。今年も3m300キロの大マグロ。


小銭で覆われたマグロ。結構な額になる

 毎年大にぎわいのえべっさん。出店も様々。食いモンだけでなく懐かしい射的やくじ引き、そしてえべっさん名物の熊手を売る店。福をかき集める、という縁起物の福熊手は一番の人気商品。それを売る店も一店二店どころじゃない。本殿前の通り一帯が熊手売りの店で埋め尽くされていた。


福熊手。なぜか大黒さんも。

 そしてお決まりの見せ物小屋的なモノも2店ほど。純粋の見せ物小屋(蛇女とか、人間ポンプとか)ではなく、比較的お手軽なお化け屋敷と中国雑技団。さすがに入る気はしなかったがやっぱりここでも景気はよくなさそう。


雑技団前のパンダ(着ぐるみ)

 景気が少しでも良くなれば、と祈る人々。単に毎年の恒例、というだけでない切実なモノを感じつつ、自分の幸せを祈って帰途につく。あー、でも祭りはイイ。毎日毎日こんな騒ぎがあったら景気の悪さなんて忘れそうだけど。毎日じゃありがたみもない、かな。

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腹はホテイに お顔はエビス
まうまうさま

きちんと見たら え?えべっさん?
かあくん


商売繁盛で 笹持ってこい
3太郎


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