足の指の間が痒くなる心意気
2003年1月9日(木)「ご近所グルメシリーズ」 | ||||
すっかり忘れていたこのシリーズ。季節はすっかり冬。となればやっぱりラーメンで行きましょう。 今回は自信あります。ワタクシの知る限り、阪神間では一、二を争える美味い店ではないか、と思います。最も好みは人それぞれでありますので保障は致しかねますが、行って損はない、ことだけは請け負ってもよろしいか、と。 場所は阪神間では随一のラーメン激戦区、芦屋市の国道二号線沿い。隣にはラーメンのモーニングサービスで名を馳せる「もっこすラーメン」。道を挟んだ向かいにはこの激戦区でも一番の老舗「芦屋ラーメン・庵」という、まさにラーメン党には巡礼の地とも言える場所にその店はあります。そんな激戦区にありながら冬でも夏でも行列の途絶えることがないこのお店。行列嫌いの関西人をここまで並ばせる店が不味いモノを出すはずがないのです。
待つこと小一時間。店内は20席あまりのカウンター。厨房にはガンコ親父ではなくアルバイトとおぼしき兄ちゃんねぇちゃんがくるくると働き回っています。 メニューは「楓林ラーメン:580円」を筆頭にリーズナブルなラインアップ。なかでも人気は煮卵が入っただけの「たまごラーメン:580円」。今回は看板メニューの「楓林ラーメン」をオーダーしてみました。
あっさり醤油味の上品なスープ。大阪ミナミの超有名店「神座ラーメン」をもう少し骨太にしたようなお味。コレが実に美味い。「関西は汁腹」とは昔から言われてはいますが、関西人ならずとも飲み干してしまうこの美味さは、行列を作ってでも食べたいと思わせる力を秘めています。このスープに中細の麺が実に合うのです。食べるのが惜しい、とすら思ってしまうくらい。 ところが。
驚く無かれ、カウンターに置かれた白ごま、ニラ、ニンニクを入れると一気にこのスープの味が下品なモノになってしまうのです。白ごまはともかく、ニラとニンニクはお避けになった方がよろしいかと。昨今のとんこつスープに慣れた舌には、確かに物足りなく感じてしまう一口目ですが、どうぞそのまま。どうぞそのままじっくり味わって頂きたいのであります。きっと気が付けばどんぶり鉢の底が目の前いっぱいに広がる幸せを目撃できるはずです。 ぜひ一度!
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