足の指の間が痒くなる心意気

2002年10月27日(日) 「頭の恋愛、心の恋愛」〜日曜日の恋愛論

 未だに印象に残っている言葉を、学生の頃、当時の彼女に聞かされた。

「恋愛って、頭で考えたらアカンねん。心で考えなアカンねん」

 考えてみれば当たり前のことなのだが、言葉にされるとハッとする。まさに名言である。ひょっとしたら過去のものすごくエライ人の言ったことなのかもしれないが、もしその言葉を本で知ったのならば、10数年経った今まで、ワタクシの心にその言葉は残っていないだろう。当時つきあっていた女の子から聞かされた言葉だからこそ、未だに残っているのだと思う。

 当時、その娘とは結構微妙な関係にあった。細かいシュチュエーションは割愛するが、このまま交際を続けるか、否か、の局面であったと思う。まだそう深い仲とは言えない状態であったし、ワタクシも彼女も互いに相手のことが好きなのかどうなのか判らなくなっていた、いわゆる「煮詰まった」状態にあったのだ。そんなとき彼女が、この言葉を何気なくふっと吐いたのだった。それを聞いて本当に肩から力が抜けるのを感じた。そして二人は見つめ合い、そしてそして…てな感じだったかどうだったか。まあ、そんなモンじゃなかったかな、と思う。

「ワタシは本当にこの人のことが好きなのかな?」
恋愛のさなかに、そう思ってふと立ち止まることだって少なからずある。そんなとき、頭で考えるのでなく、心で考えてみて欲しい。一度無心になって、自分の心に素直に聞いてみて欲しい。あれこれあれこれ思い悩むよりも、心の奥底であの人を本当に欲しているかどうかを、一度のぞき込んでみて欲しい。

 意地になってないか? と。
 見栄を張ってないか? と。
 体面や世間体にとらわれてないか? と。
 ただ「変わりたくない」だけでないか? と。

 「心で考える」
 文字にすると至極当然で月並みなことのようにしか聞こえないのだが、ちがう。それは頭で判っているにしかすぎないのだ。

 ただ、一歩間違えると「心」は占いや気分に左右されかねない。まず、心を強くしっかり持って。そうすれば心はきっと答えを返してくれるだろう。

 …そういえば、心で考えてつきあったあの娘は、別れるときも「心で考えてん」って言ってたっけ。返す言葉もなかったよ。なんか、悔しい。

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本日の片言隻句


与えるものは 何もないかな?
麗-reiさま

でももう君は 振り返らない
樹環さま

かまってくれなきゃ ぐれちゃうもん
朔月さま

頭ではなく 心の底から
3太郎


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