足の指の間が痒くなる心意気

2002年9月10日(火) 「孤独」

 学生時代の後半から数えて、途中「わずかな」中断はあったものの、もう12年ほど独り暮らしをしてきている。自らの人生のおおかた3分の1にも及ぼうかという独り暮らしの時間は、ただ単にそれが人生における布団の中で過ごす時間と同じ長さであるだけではない、さまざまな功罪を我と我が身に及ぼしている。

 例えばその一つは、良く言えば行動的になったということであろうか。寂しい、と言う感情にとらわれることはなく、映画にも独りで出かけるし、焼き肉食べ放題へも独りで出かけて平気である。客観的に見てその様は非常に奇異なものに映るのであろうが、そんな他人の目を恐れない「強さ」を身につけることができた。

 逆に誰の目も恐れないために、確実に、しかもかなりお行儀が悪くなってしまった。食事は肘をついて食べているのが当たり前だし、必要以上に浅ましく飲み食いしてしまうし、時には人前であろうとも平気で屁をコこうとしている自分に気づかされることもある。
 幸いにも我が肛門にはサイレンサーが備え付けられており、瞬時に音を消して事なきを得るものの、そのニホヒだけは誤魔化しようがない。では我慢すればいいのであるが、そばに注意してくれる者のいない長年の独り暮らし故に、その我慢が効かなくなってしまっているのである。
 あまつさえ近頃では鼻毛を抜く悪癖まで身に付いてしまい、どんどんみっともないオヤヂになっていく自分を如実に感じている。とにかく我慢が効かないカラダになってしまったのである。

 本人にしてみれば、あくまでもこれらの諸症状のすべては、いわゆる「オッサン化」ではなく、長年の独り暮らしの成果である、と固く固く信じているのである。故に結婚しさえすれば、紙をはがすように、すぐさまこれらすべてが収まるであろう、と淡い下心とともにその日を待ち望んでいる次第である。

 しかし、5年も付き合ったわんこの前で、今更いったい何を我慢するのであろうか? 結局焼肉食べ放題にも二人で行くようになるだけのこと。結局二人でバカ食いするだけのこと。オヤヂになっていくのに道連れができた。それが結婚というモノの一つのありようなのかもしれない。

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片言隻句

屁の音も 気にはならない 睦まじさ

されど臭いは 我慢限界…
うららさま

アナタのすべてが スキなのよ・・
麗-reiさま


いつの間にやら 屁で会話する  3太郎
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