足の指の間が痒くなる心意気

2002年4月10日(水) 「ホンマの優しさ」


星野カントク率いる阪神タイガースがこれでもかっ!っちゅうくらいに好調だ。

はっきりって我々阪神ファンは落ち着かない日々を過ごしているくらいである。

俗にこの星野カントクは「乱闘第一主義のヤンチャ坊主」だというイメージが強いが

漏れ聞くところによるとものすごく気を遣う、心配りのできる方のようである。


「物干し竿」で知られる故・藤村富美男、

「ザトペック投法」の故・村山実両氏の墓参りをしたとか

西宮警察にも事前の挨拶を欠かさなかったとか、

甲子園球場のライトスタンド裏にひっそりとたたずむ

「スサノオ神社」(通称「タイガース神社」)への参詣を選手に先駆けて済ませたとか

選手の奥さんたちへもこまめに手紙を書いたとか。

もちろんドラゴンズ時代からも似たような習慣を持っていたのだろうとは思うけれど

タイガースを取り巻く環境に馴染もう馴染もうとする心意気には感じ入るものがある。


その反面、選手には厳しい。

練習で手を抜くやつは起用すらしない。

インタビューでもあからさまな誉め方はしない。

例えば「今岡のホームランは効いたね」という答え方をする。

決して「今岡サイコー!マンセーっ!」などとベタ誉めなどはしないのだ。

しかし勝ち試合の後、ベンチ前で選手たちを迎えてその肩を抱く星野カントクの

心底からうれしそうな微笑は、選手たちの疲れを癒すには充分すぎる褒章であろう。


また阪神ファンに対しても手厳しいコメントを平気で出す。

連勝がストップした先日の日曜日のデーゲーム。

一部の心無いファンが試合後に外野にメガホンなどを投げ込んだ。

星野カントクはそのメガホンをけり返し

「二度とこんなことするな!」と怒りを露わにしたと言われる。


なぁなぁで済ますよりも言うべきことは言う。

甘い言葉でベタベタ誉めるよりもすっきりとした笑顔ひとつで周囲を癒す。


厳しさだけが愛ではないが、甘さと優しさとは絶対に違う。

どうも、それを履き違えているものたちが幅を利かす昨今、

彼の姿には学ぶべきところが多いのではないだろうか。

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