足の指の間が痒くなる心意気

2002年3月15日(金) 「甘茶でカッポレ」


昨日の心意気で最後にチラッと出した「甘茶」。


コレに対して割とたくさんの反響を頂きました。

そしてその反応は大きく分けると2つに分かれました。

一つ目は表題の通り「甘茶でカッポレ」について。

二つ目は「甘茶ってナニ?」


そーか…甘茶がわからないのか…

じゃあ、何でワタクシは甘茶を知ったのだろう?

…そうだ。幼稚園の頃…


ワタクシは仏教系の幼稚園に通っていました。

正しくは「お寺がやってた幼稚園」に通っていたんです。

当然のようにお寺の幼稚園では、クリスマスはしません。

その代わりにあったのが「花まつり」

…花まつりってなんでしょう?

答えは、クリスマスに真っ向から対抗する宗教行事です。

そう、お釈迦様のお誕生日。

お釈迦様は花畑で母の摩耶夫人の右脇から(!)生まれはったといいます。

その時、竜神が天から降りて来て、

香り高い湯と水を濯いで(=甘露の雨)産湯をつかわしたそうです。

花で飾った釈尊の像に、甘露に見立てた甘茶を灌(そそ)ぐ。

花まつりを「灌仏会(かんぶつえ)」「浴仏会(よくぶつえ)」と呼ぶのはこのためです。
他には「降誕会(こうたんえ)」「竜華会(りゅうげえ)」「仏生会(ぶっしょうえ)」など

香水で濯がれた釈尊は、

7歩歩いて天と地を指差し「天上天下唯我独尊」とのたまったそうです。

「えっ?お釈迦様ってヤンキーやったの?」

…いやいや、さにあらず。
「天上天下唯我独尊=天にも地にも我れ独り尊し」

非常に独善的に聞こえますが、釈尊は「人の一人一人に仏性がある」と説いてはります。

つまりこれは「我々一人一人が、掛け替えのない存在である」という意味なのです。

花まつりはすなわち、「仏様である私達の誕生日」と言い換えることも出来ます。


さて、以上が「花まつり」について、です。

甘茶が釈尊の産湯に使われた甘露の雨に見立てられたものである、

ということをお分かりいただけたと思います。


では本題その1、「甘茶とは何か?」

呼んで字の如し「甘いお茶」です。

最近サプリメントの一つとして注目されているのがよく似た字面の「甜茶」。

中国茶の一種で確かにコレも甘い。

ですが原料は木イチゴの一種だそうですね。
ちなみにこの「甜」という字は「味が甘い」という意の他に、「甘い言葉」という意味もあるそうです。

コチラの「甘茶」はそのものズバリの「アマチャ」という植物の葉を天日干しして作ります。

「アマチャ」はユキノシタ科の植物でアジサイにそっくり!

ところがその葉には砂糖の1,000倍の甘みがあるそうです。
糖尿病患者の甘味料として使われるとか…

ちなみに一時大ブームを誇った「あまちゃづる茶」。

これはまったく別の植物「アマチャヅル」(ウリ科)のお茶です。

薬草としても注目の品種で、胃・十二指腸カタル、気管支炎に効能が確認されています。

一時のブームの名残で、ご自宅に「アマチャヅル茶」がまだまだ残ってる、

とおっしゃる方も少なくないでしょう。

体には良いようです。

がんばってお飲みください!


さて、やっと最後の話題。

「甘茶でカッポレ」ってなんやねん?

カッポレとは?

1.シカゴマフィア・カッポレ一家
   いや、コレは明らかに違いますね。しかし、なんちゅう名前や…

2.アジ科の食用魚・カッポレ
   マヌケな顔だ。その割にはウマいんですって!食ってみたい!

3.大道芸・お座敷芸の一種=カッポレ踊り
   こ、コレだ!(・∀・)

このカッポレ踊り、元は大阪の住吉大社の祭礼で踊られる

「住吉踊り」から派生したといわれています。

邦楽でも、もっともご陽気な踊りと言われるらしく、

例えば寄席などで怪談話を語った後、演者がやおら立ち上がり、

カッポレ踊りを踊って厄落としを兼ね、寄席のムードを変えたとか。

カッポレとは、「田んぼを掻っ掘れ」(住吉踊りは五穀豊穣を祈念されていた)であるとか、

オランダ語の小刀(kappen)が転訛したものだとされるが定かではないそうです。

では、なぜ「甘茶でカッポレ」なのか?

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片言隻句

えじゃないか 甘茶でカッポレ 平和だねぇ

酒飲んで寝て食て それができたら…  3太郎
下の句日々ハゲシク募集中です

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