足の指の間が痒くなる心意気

2002年1月7日(月) 「ここだけの話」

実はここだけの話。

新年に里帰りをしていましたワタクシこと3太郎

ボヤを出してしまいました…
ホヤじゃないですよ。小火です。ボヤ。

…思えば予兆は感じられたのです…

そう。あの時に…


あれは、1月2日の新年吉例の親戚麻雀大会。

伯父貴といとこの兄ちゃんを迎え撃っていた、そのさなか。

なんと麻雀役のなかでも滅多にでない高得点役満「四暗刻(スーアンコ)」を

ワタクシが親のときに伯父貴にツモられてしまったのです…

ポーカーで言うところの「ロイヤルストレートフラッシュ」とも言うべき大役…

一気にハコテン(マイナス)になってしまったワタクシは。

いつもに増してタバコをぶかぶかぶか…

その後もまったく調子が出ず、

正月早々すっかり「振込みさんちゃん」と化してしまった哀れなワタクシはといえば

ますますいたずらにタバコを灰と煙に変えるばかり…


思わぬお年玉を手にホクホク顔で帰途に着く伯父貴といとこを送り出し

ヤケになって酒をあおり、灰皿の吸殻をゴミ箱に捨てて

2階の自室へ引き篭もり本などを読んでおりました

時刻はそう…もう、2時を回っていたでしょうか


親父殿が、これもまた充分に酒をきこしめした酔い声で何か廊下で言ってます

(あ〜。またどうせ、酔っ払ってぶつくさ言ってるんやろ。ほっとこかー)

と思ったものの、なんだかシツコイ。

しつこくなにか「変やで、オイ。おかしいでぇ…」と繰り返しています

(うるさいなぁ…。何を言うてるんや)と思い、廊下への扉を開けると…

確かに変です。廊下に霧が立ち込めているかのように真っ白です

しかも!きな臭い!

これは、これは…間違いなく!

か、か、か、か。火事やーーーーーーっ!


「た、タバコや!」瞬時に直感したワタクシは親父殿を突き飛ばして階下へ!

吸殻を捨てたゴミ箱は、台所!

まさにその台所のほうから赤々とした炎の立ち上るのが、廊下の隅からでも見えました!

(今なら消し止められる!)

台所まで駆け込み、洗い場にあったおせちの入ってた重箱に

水を汲んではかけ、汲んではかけ…

そんなに大きな火ではないように見えるのに、かけてもかけても消えてくれない!

弟も風呂場から洗面器を持って加勢に来てくれますが、

目測を謝りモロにワタクシに水をぶっかけてくれたり…

でもそんなことにかまってる場合ではない!


とにかく重箱で水をかけ続けます

母親が日ごろから片付けを怠っていたせいもあり、

我が実家の台所には燃えるものの多いこと多いこと!

モウモウたる煙に目ものども悲鳴を上げます。

(こんなときは姿勢を煙よりも低く保つ)職場で受けた消火訓練の知識をふと思い出し

とっさに中腰になりながらも水をかけ続けます

長い長い時間を炎と格闘していたように感じましたが、

あとで時計を見るとほんの5分程度だったようです…


何とか火を消し止めることに成功し、起き出して来たお袋様に平謝り。

惨状を晒している台所をお袋様と二人して2時間あまりかかって片付けました

天井の電灯もとろけてしまい、ガスのコックも熱で変形、

電子レンジも同じく熱で変形し、タイマーが効かない、つまり使えない

燃えたのは床と棚の約5uと、ストッカーとその中の野菜、

乱雑に積み重ねられていたビニール袋、キッチンタオルなどなどなどなど

黙々と片付けつつ、その場の雰囲気を無理に変えようと、

「芋がすっかりヤキイモになってるなぁ」などと

ちょいと軽口を叩くと、お袋様にすっごい目で睨まれました。トホホ。


しかし、電子レンジやガスコンロがほぼ使用不能なのを見たお袋様は


「な。これもうアカンな。な?さ、リフォームしよ!リフォーム!」とすっかり上機嫌。

どうもイヤな形でキッカケを作ってしまったようで…

上機嫌のお袋様に対して、それを聞いた親父様にはすっかり凹まれてしまいました…

ホンマにホンマにごめんなさい…


とにかく正月に一家揃って焼け出されずにすみました

それだけはまだひとかけらの運が残っていたようです…


皆様、くれぐれも火の元にご用心を。

タバコを吸う方は、特に、特に…



この話。ここだけの話でっせ。くれぐれも…


日記才人の投票ボタンです
片言隻句

燃え上がる 恋の炎に 焦がれつつ

頭の中は 食べ物だらけ
Bねぇ様

瞳に映るは 冷たき笑顔
志様

夢の中では 幸せの日々
ラキ様

フツウの乙女 美女に変身
やすし様

家まで焦がして どないすんねん
まうまう様

鼻も涙も 黒くしながら  3太郎
下の句日々ハゲシク募集中です

戻る     次へ    前へ