足の指の間が痒くなる心意気
2002年1月4日(金) 「新春吉例」 すべての落語ファン、そしてエンターテイナー達に捧ぐ 行って来ました「桂米朝独演会」 大阪梅田のサンケイホール。1,200人空席は一切なし。 満員札止めです。 演目は若手2人(出丸「餅屋問答」・米平「つる」)の前座噺に引き続き 故・桂枝雀の四番弟子、桂雀々の「花ねじ」 関西ではテレビラジオでもお馴染みですが、なかなかどうして。 おそらく枝雀の弟子の中ではもっともその芸風を色濃く引き継いだ雀々。 落語もバッチリ笑わせてくれます。 ただ、あまりにも故・師匠の芸に近づきすぎているため、 何とはなしに物悲しくなってしまうのは否めません さあ。中入り前。米朝師匠の登場です。ネタは人情噺「帯久」。 黒紋付に羽織袴、しっかりとした足取りで登場 さすがに時折言葉が出てこないのか、少々つまるところも見られましたが 艶っぽくしっとりとした粋(すい)な語り口調には、ついつい引き込まれてしまいます 人情噺をさせればホンマにまだまだ関西、 いや、関東含めた落語界でもおそらくナンバーワンでしょう 15分の休憩の後、ふたたび若手・米八演ずる独楽の曲芸「曲独楽」 落語家の余芸というよりも、まったくプロの技。染之助染太郎顔負けです さあ、いよいよ米朝師匠の「厄払い」 今日の米朝師匠の2題は、比較的演じられなくなったものばかり こういう珍しい噺を復活させて伝えていく これが米朝師匠の偉大な功績のひとつでもあります もちろん最大の功績は、50年ほど前にたった数人だった上方落語会を 今日ここまでの隆盛に導いたことですが。 けっこう関西では若手中心に小さな落語勉強会も数多く、あちこちで開かれています 興味のある方はちょっと足を向けてみはったらどないです? なかなか粋な、良い笑いを味わえますよ 人間国宝(重要無形文化財保持者)でもある米朝師匠も、 77歳という喜寿を迎え、大ホールでの独演会も今回で終わり ここ数年のワタクシの新春の恒例行事だっただけに本当は心から惜しい。 けれども、無理して元も子もなくすよりも 寂しくはありますが、やはりまずはマイペースで。 お体大事になさっていただいて。 また機会があれば、そのときにはベストの噺を聞かせていただければ、と思っています 米朝師匠! 今までお疲れさまでした これからも、ぼちぼち、ぼちぼちといきまひょ! |
片言隻句 新年を 笑いで迎える 幸せを 貴方と二人 分かち合いたい Bねぇ様 噛み締めるのは笑えない春 発条様 福と思わず 平和ボケ 志様 友と分かつは なおうれしきかな まうまう様 幾年も積み 笑い死にたや 3太郎 |