私のテレビ番組出場体験記
(第52回紅白歌合戦編)

 

 ・・・、つうかお前、TVに映ってないじゃねぇか、というツッコミはナシでお願いします。

 ほとんどの方がこの番組をTVでご覧になるかと思いますが、実際にはご存知のように観客が
いて、東京渋谷のNHKホールでの公開生放送形式をとっております。では、どうやって観客を
集めるのか?それは

一般に応募されており、必要事項を書いて往復はがきを出す

という方法をとっています。大体10月末から11月はじめにかけて応募先がNHKの番宣、NHKのHP
などに住所が掲載されております。で、ひたすらはがきを出す、と。それで今回「見事に当選!」で
紅白歌合戦を観戦することが出来ることになりました。

 

 平成13年12月31日大晦日。こんな日にぷらっとこだま(グリーン車用)で上京するのは
たった一人。っつうか、僕意外で東京に着くまでグリーン車を利用していたのは京都-名古屋間で
使ったサラリーマン一人だけ。時間かけて上京しました。

 とりあえず荷物を渋谷のホテルに置いてNHKホールに向かう。ホールに着いたのが5時半ごろ。
しかしすでに1000人近い人が並んでおりホールの真裏あたりにあった列の最後尾に回されます。
列は4列にされた上で、6時ちょうどに動き始めます。あ、言っておきますけどこの時点では
座席はまだ決まってません。ホールの入り口で渡される座席券と引き換えになります。
ということで一番乗りしてもムダなのです。はがきにもその旨記載されております。

 ホールの門に入る寸前で数十人ごとに前・中・後ろと仕切られます。そして門に入るところで
はがきのチェック。裏の「第52回」のところに蛍光塗料が塗られており、そこが発光すれば
本物、という趣向です。そして中に入るところで「何人ですか?」と聞いて人数分の券をもらう。
(ということでグループで行っても一緒に座れますんでご安心を。
 券を見ると「2階席C-4」とある。無念、1階では無かったようです。

 券をもらうと立て続けにビニールの袋と内輪をもらいます。「団扇」とは勿論最後の判定に使うもの。
袋の中には今日の紅白のプログラムやBSデジタルのパンフレット、そしてペンライトが入ってました。
会場にやっと入れたのが6時半過ぎ。で、指定された場所に向かうと・・・
2階席の一番奥! これだったら3階席の最前列とかの方がよかった。
SPEEDのコンサートの時もそうだったんだけどどうもチケット運が(明らかに恵まれてはいるけど)
中途半端な気がする・・・。周りの席はおばちゃん2人組みとかばっかしだし・・・。ま、しゃーないか。

 会場の雰囲気をつぶさに観察するために荷物を置いて一旦待合室(というのか?)に出る。
そこでは 紅白歌合戦や朝の連続ドラマなどNHKの番組グッズが売られていた。そこで僕は
とりあえずタイムショック21でもおなじみの、クオカード(紅白歌合戦モノ)を2つ購入。
 入場口付近に戻ってみると今度の大河ドラマ「利家とまつ」のポストカードとソルトレイクシティー
オリンピックのシールをタダで配っていたのでそれらをゲット。普通こういうものは「お一人一枚で」
などと言うものだが今回はもらい放題。いいのか?
 更にうろうろしていると飲食物も売っていたので購入することに。売られているものが幕の内に
おすしの詰め合わせというのが、うーん・・・。結局サンドイッチとお茶を購入。しめて930円。
座席では飲食禁止なので仕方なく廊下の階段で食べることに。今年以降、紅白を見に行かれる
方は入場前に軽く食事を済ませておくことをお勧めします。

 7時ちょうどに舞台監督のカワナさんがお出まし。この紅白を見るために希望者が出した
はがきの数はなんと57万通で、倍率は約200倍だったとのことです。。凄すぎる。
よく当たったものだ。 すぐに紅白それぞれのチームのディレクターが紹介される。
(紅組はナカムラ氏、白組はイシガミ氏)
 ここでいろいろなお願い事をされる。拍手などもあったが紅白独自といえる打ち合わせは以下。

【1】 ペンライトは『ペンライト用意』というプラカードを持った女性の指示に従うこと。

  これはオープニング・CHEMISTRY・松田聖子の場面で使うとのこと。舞台袖にペンライト用意
 と両サイドにプラカードを持っている女性の合図でペンライトに電気をつける。そして振ってください
 の合図でペンライトを振るよう指示される。
 (つまりペンライトを使う場面はかなり制限されているのです。しかも白一色・・・)

【2】 8時過ぎにある人が出てきて、「8時○分過ぎだよ、全員・・・・」と言うのを合図に
   「集合!」と掛け声を出すこと。

  誰のことかバレバレ(爆)。練習したけどまったく合いませんでした・・・。

【3】 第二部の最初については演出の都合で一旦出入りを締め切ること

  これは結構しつこく注意されました。今回はゴスペラーズがアカペラで歌うのでその「音取り」
 (こういうのもなにか正式名称ありそうだな)のために無音状態にしたいから、だそうです。
 その場で「1分前には扉を閉める」と念押しされました。ということでトイレタイムは自分で
 作らないといけなくなりました(爆)。
   (注)うわー、CHEMISTRYじゃなくてゴスペラーズだよ。すんません、失礼しました。

 

 以上の打ち合わせとグダグダトークを終えたところで総合司会の三宅民夫アナウンサー登場。
一通り挨拶の上で「一つだけやっていないんですよ」ということで最後の得点集計リハーサルを
行うことに。その結果は

紅組  1457   白組  1205

で紅組の勝ちとなる。さてどうなるのか・・・。その後、舞台で今日の審査員が紹介される。

 最後に、またディレクターが出てきてドリフの全員集合!のところを練習していよいよ本番である。
1分前にはホールの前方にある時計のデジタル表示も消え、開始のカウントダウンも5秒前には
聞こえ なくなって本番を迎えます・・・。

 
 

そして本番(=放送)開始です。TVで追いかけられているか分かるよしもないですが、
最初のオープニングの司会の発言の間にもドタドタと入ってくる女性が数名いました。
最初はモーニング娘。か?なんて思ってましたが、どうやら一番目に歌う松浦亜弥
バックダンスだったことが分かってがっくり(おいおい)。

 番組のほうですが、特に放送事故もなく淡々と進んでいきました。ただし生で聞いているので
歌唱力の差はモロにでます。えなりかずきはもはや歌ではなくなってただのショーだったし、
前川清もお袋が言っていたように今ひとつ(母はかつて前川清のショーを見に行ったことがあります)。
それよりなにより演歌なのに山川豊はヘボい!ひど過ぎる! サブちゃんのコネで出れているのが
改めて分かりました。ポップスの方はやむを得ないですね。CHEMISTRYとか浜崎あゆみ
歌いすぎで疲れているのは分かるにしても、先ほどのえなりかずきは言うまでもなかったですし、
Gacktとかは声量が小さいのか「なんかやってるなー」程度にしか思えなかったです。あと、
僕が最も期待したZONEですが・・・。やむを得ないでしょう。何も言いません。ELTも生で聞くと
案外だったし安室奈美恵は昔のほうがうまかったと思います。
 一方、思ったよりもうまいと思ったのが氷川きよし。「きよし」が一緒でもここまで違うのかって感じ。
しかもこっちのほうが若造なのに。
 個人的に一番感動したのが堀内孝雄と河島英吾の男2人デュエット。音楽聞いて涙したのは
これまでなかったかも。これで今年の紅白、勝負が決まったといって差し支えないでしょう。あと、
ゴスペラーズのは観客のみんなの協力もあって無事終了。後半戦直前のNHKホールの中は
『あと○○分〜』とかのアナウンスがひっきりなしでしたから。それがあの静寂。テレビで見た方は
度肝抜かされたかも。終わった後の拍手が少なくて『あれは下手だったんでしょ?』といわれたけど、
それは違う。みんながペンライトを持っていて、拍手しにくかったから、というのが真相です。

 結局、結果は白組の勝ち。懸念された白組の無名アナウンサーもそつなくこなして(むしろ高評価)
めでたく終了しましたとさ・・・。

 

以上、おしまい。

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