私のテレビ番組出場体験記
(カジノザウルス編)

 さ、ここでは「紳助・しんごアブない話」の後番組、そして景品法改正以降初の「200万円ゲット可能」番組として注目されながら視聴率的にも話題的にも全く話にならずにマイナーチェンジの後ひっそりと終了した「カジノザウルス」を思い出してみましょう・・・。どういう番組だったかお忘れの皆様、ここでミニ知識など。

・ 放送期間は1996年9月から翌年3月まで。(ここら辺はうろ覚えです。詳しい情報求む・・・)
・ 放送時間は毎週日曜日午後10時から30分。
・ 司会者は島田紳助、アシスタントはオン・スイピンこの方を知っていたらご一報ください)。他に関テレの馬場アナなど。
・ 当初は200人の挑戦者がいくつかのゲームをくぐり抜けて最後はディーラーと勝負、勝てば200万円が当たる、
 というもの。後にある事情により数人のタレントがそのお宝を賭けてバトルを繰り広げるしょぼ〜い企画となる。
・ 「200万円」を売りにしていた割には視聴率は5%程度。という事で速効終了。

ではさっそく、どうして僕がこの番組に出場できたかなどを見ていきましょう・・・。

一、出場までのいきさつ

 この番組、実は「紳助・しんごアブない話」が最終回を迎える中でテロップによる参加者募集案内をしておりました。
更に言うとその前の回でもその新番組については触れておりました。そこで僕は簡単な宛先だったので近くにあった
はがきに必要事項を書き込んで郵便局へ。そこで速達扱いにしてもらいました。参加希望はがきが殺到すると思ったのです。
しかしそれは杞憂でした。数日後、母がある電話を受け取りました。「関西テレビの何とかさんからよ〜」。ピンと来ました。
 やはりカジノザウルスの出場決定の連絡でした。内容は撮影場所が東京の砧スタジオになること、そこまでの交通
アクセス、交通費は自己負担であること、そして「カジノ」にちなんで正装で参加して欲しいことなど。
そして僕はこの言葉に更に驚かされます。
「あの〜、他に出場したいお友達がいましたら、今日中でしたら追加でオッケーにしますよ」
あ然でした。こんなにおいしい情報を知らない人がそんなに多いのか?って。結局すぐに東京に行ける奴がいなくて
友人を連れての参加は断念しましたが。(今のネット時代からしたら考えられないよなあ)

 

二、出場まで

 まず困ったことは正装をどうするか。これについては翌日頂いた電話で入学式のスーツでもいいことを聞いたので
解決しました。次の問題は収録が木曜日になったこと。この日はスペイン語の授業があり正直いって1回サボるのは
痛い。しかし「テレビ番組に出れる」というのを目前にするとそういうのすらどうでも良くなります(苦笑)。更には
「せっかく正装でテレビ番組に出るんだからそれなりのことをしなければ」という論理が成り立ち、
グリーン車で上京することに。そしてせっかくだからとグリーン個室を予約。全くもって意味不明である。
普段は18切符とかミニ周遊券(もうないけど)をちまちま使っていたのに・・・。

 そして当日。グリーン個室って凄いね。2階建ての1階だったのですが、カードキーという時点ですでに他を圧倒。
さらに椅子がほとんどフラットになる。素晴らしかったです。でも入って落ち着こうとした時に車販の人がノックする
のは勘弁して欲しいっす。おかげでオレンジジュースを買わされました(泣)。

 東京に着いて新宿をうろついた後で砧スタジオへ。ここって東京23区内か?というほど畑が多かったです。
そこのスタジオの2階の待合室で名前の確認を受ける。特に何もされませんでした。飲みものとかも出ませんでした。
ま、当然ですね。200人も集まって来るんですから・・・。

 

三、いざ出場してみて

 ところが集合時間になっても200人はいそうにない。150ちょっと位か。そして位が高そうなスタッフからいろいろ説明を
受けます。ここで参加者は一つビックリ。それは負けると観客に回らされるという事。それは時間の無駄だ・・・。
番組自体が始まったばかりだったのでなかには「こんな番組、見たことがない」と言って困っている方もいましたが。(^^;)
ここで先ほど第2回放送分の収録が終わってまた200万円が出たそうである。ここで参加者は大歓声。正装ばかりの
200人が金の亡者になった瞬間でした・・・。でも最初のゲームで200人から8人にする訳で、なんではしゃいでいたのやら。

 そしていよいよスタジオ入り。入り口にはスケジュールが書かれた大きな紙が貼られている。ここで当日のゲストが
加賀まりこである事を知りました。そして中へ。中はかなり暗かったです。その中に参加者が入っていく。しばらくして
20人ぐらいの人が入っていく。それはサクラであった。なるほど、だから「友人もどうですか?」なんて言っていたんだ、と納得。
 暗がりであまりハッキリとは見えないがセットははっきり言ってしょぼい。階段状のセットになっているのだが
こんなんでは崩壊してしまうんじゃ・・・というぐらい、ミシミシという音が。ベニヤ板でできているのが丸分かり(^^;)。
 最後にホンジャマカ・石塚や出川哲也など一緒に200万を目指すタレントが入ってきて最後の説明が終わった所で
司会の紳助&オン・スイピンが入場。そして高台には馬場アナウンサーが控えた所で収録スタート!

 

 あっさり第1関門の最初で落っこちました(泣)。
なんかジョニーとか言う吉元所属のマジシャンにあっさり騙されました。3つのトランプの中からスペードのものを
選ぶ形式だったんですけど。たった1問(こんな言い方なの?)で生き残ったのがわずか40名。

 そして敗者は否応なくスタッフによって退場させられました。そしてついてくるように言われてスタジオ内をてくてくと・・。
そこは2階の一室でした。そこで8人が決まるまで待機させられました。

 その後は延々と観客になる。正直いって「見ている側にとっては面白いのか?」と思ったものです。ただし参加者は
もうほとんど自棄になって少しはげた人を応援してました。キャラ的にもいじられキャラといいますか・・・。でもって
最後はその人が優勝して更には200万円をゲット!そして2時間近い収録が終了。

 終了後、200万円には全くかすりもしなかった人間達がぞろぞろと砧スタジオを出て道路に出ようとすると・・・、
とんねるずがいた!
そこで何人かが写真を撮るとすかさずマネージャーが、「おいこら、ドあほ!写真とるな!」だって。
こっちもキレた。公道でじゃれあっている(いつもとんねるずがやらかす奴ですよ)のになんでこっちが怒られなあかんねん!
 すごい険悪なムード。そしてその番組の収録は中止されたのでした・・・。

 

 放送日を前にして、僕は同好会の連中に散々「カジノザウルス」を見ろよ、と薦めたのですが、誰一人見ませんでした。
勿論、僕がほとんど映ってなかったというのもあったんですが、その日のその時間、
バルセロナオリンピックの女子マラソンと放送時間がかぶった
のが理由でした。そりゃあ陸上やってる人間は(いや、そうでなくても)そっちを見るわなぁ・・・。

 そしてその後の番組の方と言えばあの最後に出てくる女ディーラーがヘボ過ぎたのか、200万でまくり。
そこで関テレが資金難になってマイナーチェンジの後、終了。どうやらKINCHOの社長にも嫌われたようです。やはり

賞金の多さだけをネタにしてもダメだった、という典型例です。ん?

ミリオネアクイズは大丈夫か???

以上、この項、おしまい

 

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