ばんえい競馬の変わった見方

地方競馬観戦記岩見沢ばんえい競馬場編特別編
〜競走馬と共にコースを追いかける〜

 

 ばんえい競馬のレースはサラブレッドとかアラブのレースと比べて速度という点ではかなり
劣ります。馬1頭の馬体重も1トンほどになりますし、なんたってそりも引きます。その重さは
軽くて500キロ。重賞競走になると1トン近くにもなります。コースは直線のみ200メートル。
砂のコースにある、2つの坂(山)を越えてゴールにいたります。
で、このコースを競走馬と共に写真で追いかけよう、というコーナーです。皆様もばんえいの
競馬場に行かれた際は馬券を握り締め、馬と共に歩くなり小走りしながら見るのもいいですよ。
では早速。

【1】まず、誘導馬に導かれて競走馬が入場します。

 

【2】(岩見沢競馬の場合)手前の内馬場を通って本馬場のスタート裏に入場。

 

【3】スタート時点についてほどなく、ばんば(ばんえい競馬での競走馬)にそりをつける作業を行います。

【4】
サラブレッドのレースでは「輪乗り」といって、レース直前も騎手が馬に乗って待機させて
(正確には馬を歩かせて)ますが、ばんえい競馬の場合騎手は馬の後につながれたそりに乗る
形を取っているため、左側のプレハブ建物で待機したりトラクター(?)の傍でタバコ吹かして
その時を待っております。

 

 

【5】そりをつけた頃、騎手はゲートの前に立って、競技委員に挨拶します。

 

【6】
そしてゲートイン。一般的な(サラ系アラブ系)競馬では馬券発売を締め切ってから
ゲートインしますが、ばんえい競馬ではゲートインに時間がかかるため、この時点でも
馬券発売をしておりました。
 

 

【7】
「とりあえず」ゲートインした直後です。ただし、他馬に比べて前に出ていると判断されたそりは
写真のように、綱引きの要領で(人力で)後ろに下げます。

 

【8】スタート!

 

【9】競馬場により特色はありますが、基本は2つの山を越えることです。写真は一つ目の山。

 

【10】
ばんえい競馬ではスタートからゴールまで休む間もなく突っ走るということをせず
どっかで小休止してレースを再開させます。それを決めるのは騎手。たいていは
2つ目の坂の手前で休みますが、そのあたりは騎手の駆け引きといえるでしょう。
(もし坂の上り坂の途中で止まってしまったら間違いなく勝てません)

 

【11】そして勝負どころの『2つ目の坂』!(大抵の場合、2つの坂のほうがきつい)

 

【12】
坂を越えたらあとはゴールへ!ただし、ゴール数メートル前に疲れて止まってしまう馬も・・・。
他の競馬では鼻先がゴール板を通過すればゴールインですが、ばんえい競馬では後ろの
そりが通過し切ってはじめてゴールインです。

 

【13】ちなみにこのレース、私は・・・逆目だよ(泣)。

 

 

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