今日2月15日は釈迦涅槃日です。
当山にも涅槃図がありますので、先の日曜日から一週間本堂に祀っております。
釈迦涅槃会にはアラレ餅が振る舞われる風習があり、当山も例外なく振る舞わせていただきました。
アラレ餅は、釈迦の『はなくそ』といわれたりします。花供祖(祖に供える花)や花供僧(僧が供える花)から転じての供物・振る舞い物なのですが、食べ物なだけにスマートじゃないなぁ。と思って苦笑い。
当山では年始に供えて頂いた鏡餅の一部を賽の目に切って、揚アラレを作っております。
塩味だけですが、これが素朴でヤミツキになる。お檀家さんにも懐かしいと好評です。
師匠の受け売りで作っているものですが、喜んでいただけると、ほほが緩みます。
はなくそと聞いて頬を緩め、喜んでいただいて頬を緩め……。
釈迦涅槃の当時はこの世の終わりとも取れる哀しみだったのかもしれませんが、2500年の時を超え、異国の地で人々の笑みの因となる。
釈迦の御遺徳の大きさの成せる技でしょうか。
今日は敬意も込めて、
『南無釈迦牟尼佛』
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