能登・佐渡島ツーリング Final

1996.7.19〜7.23

7.23(火)
6:15雨音で目が覚める。ツーリングの最終日に雨にたたられるとは、なぜあと一日もってくれないのかという悔しさと一日だけで助かったという安堵感が入り交じって、複雑な気持ちだ。テント回りの小道具をテントの中に入れて、パンと牛乳で簡単な朝食をとる。

雨中のキャンプで何が辛いかといえばテントの撤収であろう。カッパを着込んで急いで撤収に取りかかる。とにかく持って帰るだけなので、濡れていようがお構いなしで袋に詰め込む。雨は時々小ぶりなってこのまま止むのかなという淡い期待を抱かせるが、どっこい撤収段階で益々大降りになってきた。こんな惨状をカメラに納めてラストランを開始する。

高山キャンプ場出発前
雨中のキャンプ場を後にして

8:30雨中の高山キャンプ場を出発。158号を荘川村へ、そこから156号に乗る。雨は相変わらずしとしと降っている。今日はただもう帰るのみ、上江洲は東海北陸道から名神で帰るという。
10:00白鳥町の喫茶店で休憩。ここから上江洲は156号を南下、私は158号を西進するためここでお別れとなる。お互いの無事の帰還を祈りつつ、10:30出発。

白鳥町の喫茶店で
白鳥町の喫茶店で一服


九頭竜湖あたりで雨は本降りになる。時折バケツをひっくり返したようなどしゃぶりに見舞われ、運転に気を使う。前を行くとろいトラックが邪魔だが易々と追い抜けない。

11:45越前大野市に入る。このあたりで小降りになる。ガソリンを補給して福井インターチェンジから北陸道に乗る。雨はほとんど止んでいるがカッパははずせない。いつ何時降ってくるか知れない空模様だから。12:30南条サービスエリアで昼食。敦賀インターで降りて元来た国道27号をひた走る。14:20舞鶴市内通過。ここから舞鶴道に乗る。これから太平洋側へ抜けるからもう雨は大丈夫だろうと安心していると、西紀サービスエリアあたりからまた雨が降ってきた。それも強烈な横風を伴っているため、スピードは50kmも出せない。バイクは雨よりも風が恐い。15:30たまらず春日のバス停で雨宿りする。しかしこの強風の中でも果敢に高速で走っているバイクはいるものだ。私にはそんな芸当はとてもできない。

30分ほど休憩してまた走り出す。16:35家族の安堵した顔に迎えられ無事生還する。熱いコーヒーを飲みながら、今回のロングツーリングが成功裏に終わったことを誰にともなく感謝した。

                          本日の走行距離  400km