能登・佐渡島ツーリング

1997/7/19〜7.23

1996.7.19(金)

いつものことだが、ツーレポはその書き出しに気を遣うものだ。読者にこれからの長いツーリングの扉を開けてもらえるのか、最初のページで他のリンクへ去られるのか、書き出しで決まることが多い。
と、なにやら堅苦しくなったが、今回は怒涛の能登・佐渡島島流しツーリングを企画した。相棒は毎度の上江洲。ルートは近畿自動車道舞鶴線から北上する。

6:13準備完了。天気はすっきり晴れとはいかないが、まあ雨がないだけ贅沢は言えない。愛車CB400SFは今年の夏も快調な走りを約束してくれそうだ。

6:40去年と同じ舞鶴線の西紀サービスエリアで落ち合う。備え付けのお茶を頂きながら、これからの行程を話し合い、今日はとにかく輪島まで行こうということで、7:10サービスエリアを出発する。

今回のツーリングでは、後のレポートをまとめやすいように小型のテレコをタンクバッグに忍ばせた。これまでは気がついたときにメモ帳に場所と時間をメモっていたが、これでは克明に足跡を記すことは不可能だ。この小型のテレコがツーレポのための強力な小道具になってくれた。

近舞線の終点の東舞鶴で下りて国道27号を北上する。このルートは去年の信州ツーリングと同じである。馴染みの景色を見ながらずんずん走る。天気はいよいよ回復して、真夏の日差しが眩しい。ヘルメットにはじわじわ汗が吹き出してきた。この国道は北陸から日本海へ抜ける要衝として、交通量が多くしかも大型車が目立つ。せっかくのツーリングではこんな国道とは早くおさらばしたいものだ。

9:00小浜通過。信号待ちでテレコに状況を吹き込む。カンカン照りの日差しになってきた。うれしいような悲しいような…いや、喜ぶべきであろう。

9:18小浜の先の喫茶店で休憩。ここは去年寄った馴染みの喫茶店である。

三方五湖、美浜の原発銀座を過ぎて、敦賀インターから北陸道に乗る。交通量は少なくスイスイ走れる。ネズミ取りだけは注意することだ。

武生、鯖江、福井を過ぎ、さらに加賀、小松、松任を抜けて12:30金沢西インターで降りる。高速道は何も記すものはない、ただ約130kmを闇雲に走っただけ。そこから能登道路に入る。左手に日本海を見ながら走る快適な自動車道だが、防風林が邪魔をしてそれほどすばらしい眺めでもない。日本海はやや波高しといったところ。

羽咋市に入り千里浜なぎさドライブウェーを走ろうということになり、能登道路を降りて海岸線に出る。このあたりは海水浴場になっていて、まだ本格的ではないが家族連れやアベックの姿が見える。時は南中の時間。頭上から照りつける太陽が疲労感を増幅する。13:30ここの浜茶店でしばしの休憩。店のおばちゃんに写真を撮ってもらう。

千里浜にて


さて、なぎさドライブウェーはここから砂場を走るのだが、対向の車が走っているからバイクでも走れるさと思っていたが、所々コンクリート地の場所はあるものの、ほとんど砂地の状態なので普通のオンロード車ではちょっと無理だ。海岸線の波飛沫を受けながら快走しようと思っていたのだが、上江洲とこれは無理だと判断して、内陸の能登道路に再度乗り、終点の穴水町まで走ることにした。この道路は標高の高い位置を抜けており、両サイド遮る木々がない。この日は風がやけに強くてバイクが何度も流されたり、突風でひやっとすることが何度もあった。思わず両膝に力が入る。肩もパンパンに張ってきた。途中サービスエリアで休憩しながら、穴水町で降り一般道を走って3時過ぎに輪島市に入る。

さてと、輪島のキャンプ場はないかと市内を巡回し海岸縁まで出た。市内の案内板を見つけざっと市営のキャンプ場の位置を確認して、とにかくキャンプ場へ急ぐ。

15:30キャンプ場着。すでに数張りのテントがあるのだが、看板にはキャンプ場の利用は7月20日からと書いてある。管理棟らしきものがあり、草刈りをしている管理人のようなおっちゃんに聞くと、看板のとおり正式には明日からオープンだが、泊まっても良いという有り難い返事をもらえた。正式なオープンではないから料金は要らないと言う。儲かった(^<^)

さっそくテントを設営し、とにかく今日の汗と疲労を流すべく銭湯へ向かうことにした。地元の人に銭湯の場所を聞き出して、さっぱりしたあと、今夜の買い出しにスーパーへ。途中神社の境内に人だかりを見つけ、入ってみると輪島の朝市ならぬ夕市をやっている。聞くところによると、夕市と称して今日捕れた魚介類や新鮮な野菜類を夕方に神社の境内で売っているのだという。

確かに魚介類は新鮮そのものだ。また売っているのが地元の漁師の奥さん。皆色が黒いわ。車エビほどの大きなエビはおいしそうだったが、値段が張るので断念。活きたサザエを殻を割ってもらい刺身に、それと甘エビを買う。

17:25メインディッシュはちゃんこ鍋、それに夕市で買った新鮮魚介を酒の肴に二人だけの大宴会の始まり。途中変なおじさんが珍入して来るが、酔いの勢いで酒をサービスする。

輪島キャンプその1輪島キャンプその2


それにしても今日は高速道を走ったこともあるが、走り過ぎた。400kmを越えると途中での観光や寄り道などできない。大いに反省すべし。

本日の走行距離  436km