私とボクシング その2

意気揚々とリングで挨拶する藤野リング上で紹介される藤野大作。相変わらずいかつい顔つき、上前歯は折れて欠けているのがよく分かる。
階級はライト級なので、KO決着は必至である。

相手も4回戦ボーイである。しかし試合はメインイベント。藤野選手が紹介されると、観客席ではひときわ大きな声援がわき起こる。

藤野ダウンさて、試合の結果は、ご覧のように藤野のあっけない1ラウンドノックアウト負け。

どのパンチが効いたのかよく見えなかったが、立ち上がった藤野に対してレフェリーが試合中止を決め、結局1ラウンドTKO負けとなった。

素人判断ではまだ試合続行可能かと思われたが、最近の試合では選手の健康を考えて早い段階での試合中止が多い。

このあと、藤野はリング上で土下座をしてファンに謝り、寂しそうにリングを降りていった。
ネット情報によると、藤野はこの試合で頸椎を損傷し、幸い運動機能には支障はなかったが、その後試合に出たという話は聞かない。

現在日本に何人のプロボクサーがいるのかは知らないが、ボクシングで生計を立てているのはほんのひと握りで、ほとんどの選手はアルバイトや家業を手伝いながら、日々厳しい練習を行っている。
今私が言えることは、ボクサーを目指さなくて良かったということである。
藤野大作がまだ現役であるなら、ぜひ健闘を祈りたいものである。

戻る