990719 Mon.

宗谷岬7時起床。室蘭へ夕方までに着かなければならいというライダー君だけ知らぬ間に出発していた。いつ出たのか気が付かなかったのは、彼が寝ている連中を気遣ってバイクを遠くまで押していき、エンジンを始動したからなのだ。若い子にしてはニクいことするぜ!

8時10分、ライダーハウスのみんなとお別れし、宗谷岬へ向かう。今日は礼文へ渡るのだが、フェリーの時間調整のためとりあえず宗谷岬を巡ってくることにした。
国道238号、海からの風で寒い。時折強く吹くので、車体が流される。
8時45分、宗谷岬着。早い時間なのに観光客は多い。厳密に言うと日本の最北端は宗谷岬ではなく、礼文島だそうだ。
きれいな公衆トイレで身を軽くして稚内へ戻る。

稚内のフェリー乗り場の前にバイクの一時預かり所にバイクを留め、10時40分礼文島へのフェリーに乗船。
10時50分出港。なんと着岸してから出港までわずか20分ほど。その間に下船、乗船の作業をするのだ。手際の良いこと。
礼文島までは約2時間、体力を付けるためにとにかく眠ることにした。小一時間の睡眠で体がしゃきっとしてきた。
12時50分、香深港着。岸壁には噂に聞いていた礼文島の有名なユース、桃岩荘のペアレント(と言うのか)が何人か旗を振って出迎えている。
桃岩荘の出迎え
桃岩ユースの出迎え
桃岩荘のお出迎え
こんな旗で出迎えです
レンタルバイクとりあえず駅前の食堂でラーメンの昼食。こんな所でラーメンなど食べずに、「千鳥」というお店でほっけのちゃんちゃん焼きを食べたらよかったと後悔したが…
ついでに今夜の宿を予約しようと観光案内所で聞いてみると、島内の民宿はほとんど満杯で、相部屋なら一件だけあるという。まぁ仕方あるまい。

宿をキープして、フェリー乗り場のすぐ前にあるレンタルバイク店で原チャリを借りて、一路スコトン岬を目指す。
スコトン岬スコトン岬は礼文島のそれこそ最北端、ここが日本の最北端といわれる岬である。レンタルの原チャリはまだ新しいのでスピードは出るが、なにしろキャップ型のヘルメットなので、埃や砂が目に入って辛い。
島内を走っている地元の人は皆ヘルメットなど被っていないではないか。それにどこを見ても駐在所がない。な〜んか、無法地帯のようだ。
スコトン岬の民宿スコトン岬の先に見えるのがトド島といって、トドが生息しているそうな。
スコトンの先には、これでもかという調子で「日本最北端の民宿」という看板がある。なるほど崖の下に一件、しっかり民宿があるではないか(@_@)
泊まる人はいるのかなぁ?
ミーティングスコトン岬とお別れして小高い丘を抜け、有名な「愛とロマンの8時間コース」という散策道の入り口を横目に帰路につく。礼文島にだけ咲く花を観賞するには6月に訪れるのがいいそうだ。7月も中旬では盛りを過ぎて、ほとんど見れないということである。私にはその趣味がないので、大した問題ではないが…
16時30分、駅前にもどりバイクを返す。3時間で3000円。3時間で約100キロほどあちこち自分の手足のように使い走りまくったので、3000円は安いと思う。
17時5分、民宿「なぎさ」から迎えに来たマイクロバスに乗り込む。

民宿では相部屋だというので、確かに満杯状態。私らが寝る部屋も食事部屋にしているので、荷物をほどく場所がなく、玄関のそばの居間で待機。民宿の人達は食事の準備で慌ただしいが、我々は何もすることがなくただぼんやりとテレビを見て時間をつぶすだけ。
お腹が空いてきたので、駅前の土産物屋で買った「ほっけのぬか漬け」を食べてみる。魚のぬか漬けは色々あるが、ほっけを糠で漬けたものは珍しい。試しに一つ買っていたのだが、結構美味じゃないか。

18時40分、全員集合でやっと食事にありつける。食事を終えて、順番の回ってきた入浴を済ませると、民宿では珍しいミーティングをするという。
20時40分、食事部屋に集まってミーティング始まる。ざっと20人くらいか。自己紹介から始まって、北海道の感想などを話すのである。
年が年だけに照れながらも、お酒の勢いでまくしたてる。ひととおりコメントを話し終えるともう10時。
22時20分、雑魚寝の部屋に入り就寝。寝るタイミングを逸してしまい、同室のおっさんのいびきで夜通し寝られなかったわい。

本日の走行距離  0km


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